バルビローリ&ウィーンフィル ブラームス交響曲第2番


先日、月見の晩にバルビローリのマーラーを聴いたのをきっかけに、思い出したようにバルビローリの盤を棚から取り出して眺めてみた。そういえば…と、目に留まったのがブラームスのシンフォニーだ。バルビローリは60年代初頭にウィーンフィルとブラームスの交響曲全曲を録音している。


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今夜は彼のブラームス録音から2番の交響曲を聴いてみた。写真左は、ぼくら世代には懐かしい緑色のジャケット、EMIの廉価盤シリーズ;セラフィムとして70年代半ばに出ていた盤。その上にのっているのは数年前に廉価CDボックスで出た全集だ。写真右は70年代初頭に2枚組のACEシリーズで出ていたときの盤。これもぼくら世代には懐かしい。ぼくは高校3年の頃からブラームスの交響曲を聴くようになり、最初にレコードを買ったのはカラヤンとベルリンフィルの第1番だった。その後、写真のセラフィムシリーズの2番を買ったのは大学に入ってからのことだ。それこそ擦り切れるほど聴いた盤だが、今もノイズの少ない良好な音で再生できる。
さてバルビローリのブラームス。歌にあふれる第2番は彼の資質にぴったりだ。少し粘り気味のフレージングでよく歌う。ウィーンフィルも彼に指示によるのだろうが濃い口の音色と、フレーズ内の強弱表現もやや強調している。かの吉田秀和が著書の中で、第1楽章出だしの低弦群のD-C#-Dという短いモチーフをこんなに強調して演奏しているのは他にないと書いている。テンポはゆったりとして、音楽が高揚するときもテンポは上げていない。音楽の高揚と共にテンポは上げるのは、音楽表現の一つの典型だろうが、彼をここでその手段をとっていない。音楽の高揚感は、あくまでフレーズ内の音の深み、広がりで表現しているように感じる。
今風のミネラルウォーターのようなあっさりした薄味の対極にある演奏だが、たっぷりとした歌と60年代ウィーンフィルの艶やかで濃い口の音色が楽しめる名盤だ。

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2番がいいです

おはようございます。

マーラーに続き、ブラームスですか。
バルビローリのブラームスは、第2番が最も好きです。
ブラームスの2番は4つの交響曲の中では、地味なのかもしれませんが、
バルビローリの演奏で聴くと、他の3曲とは違った魅力があることを教えて
くれます。
古い演奏ばかりを聴いている人間からすると、この演奏がベストのように
思えます。

Re: 2番がいいです

メタボパパさん、おはおうございます。

おっしゃる通り、バルビローリのブラームスでは私も2番がいいと思います。次は4番でしょうか。4番の第2楽章など、実にしみじみと歌っていますね。それと全曲を通して、やはりウィーンフィルの特質がよく出てる録音だと思います。
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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