お上りさん東京散歩「ヴィオロン・ライオン・らんぶる」



お上りさんの散歩ネタが続く。先日は喫茶店、それも名曲喫茶を称される店のハシゴ。阿佐ヶ谷、渋谷、新宿と徘徊した。

まずJR中央線阿佐ヶ谷駅へ。目指すは名曲喫茶ヴィオロン
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渋い佇まいのスターロードを進む。この道、その名の通り輝くのは陽が落ちてからだろう。
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住宅地を進み、到着
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撮影ダメよとも書いてなかったので、失礼して静音モードでパチリ。古色蒼然たる店内。
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昭和仕様のコーヒー。
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店先のディスプレイには古典球とSP針のケース。
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1979年開業というから、この手の名曲喫茶としては比較的新しい店だ。随分前から雑誌の記事で度々見かけ、店先の壁に飾られたチェロの表板が印象的で一度訪ねたいと思っていた。店主がウィーンのムジークフェラインを模して作ったという店内は、40年の時を経て程よいヴィンテージ感。洞窟の奥から響いてくるような独特な音は現代的なハイファイ指向とは別物で、一般家庭で再現するのは難しいだろう。スメタナの「わが祖国」の終盤を聴き、曲がモーツァルトのd-mollの交響曲に変わったところで店をあとにした。


続いて渋谷へ。目指すのは名曲喫茶ライオン。20年ぶりの再訪だ。
109を右手に見ながら道玄坂を登る。
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百軒店に入る。以前の印象では、昼間の人影はまばらで、肩を寄せ合う男女がスッと消えるような施設が並ぶエリアだったが、昨今は変化があるのだろうか。飲食店やちょっとしたバーが増えたような気もする。
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そんなことを考えつつしばし歩くと、突然ライオンの看板が現れる。
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店内は撮影禁止。もちろん私語も禁止。ひたすら壁面にしつらえられた自慢の大型スピーカーに対峙して音楽を聴く。外国人観光客も何組かいた。ガイドブックに載っているのだろう。戦前生まれで都内の名曲喫茶の中では老舗中の老舗。帝都随一、立体音響、立体名曲…。以前初めて訪れたときも感じたが、巨大といっていいオリジナルのスピーカーシステムは、これで聴くワグナーや如何にと、想像をたくましくさせるに十分だが、期待は程々にしておいた方がよいだろう。もちろんこちらも、家庭で再現できる種類の音ではなく、相応の価値があるだろうが…
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興にのって、当初予定していなかった三軒目。渋谷から新宿へ。目指すは「らんぶる」
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地下鉄新宿三丁目で下車。マルイ裏手の新宿中央通りを進むと到着。
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名曲喫茶と名のるものの前記2店と異なり、広く快適な空間、清潔に整えられた調度など、「名曲」を除いた一般の喫茶店として立派な店だ。もちろん程よい昭和レトロ感も漂う。Z世代が一人スマホを眺めて座る今時のカフェと違い、訪れた日も若いカップル、女性グループ、外回り勤め人等々、見慣れた光景に安堵した。
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名曲喫茶がもてはやされたのは昭和30~50年代、正に昭和時代。レコードが貴重品で、オーディオ装置も一般家庭で揃えることが難しかった時代の産物。特にクラシック音楽専門の名曲喫茶は今や絶滅危惧種の扱いだ。ヴィオロンとライオンは昔のままの路線で健在。荻窪ミニヨンも新装された直後に行ったことがあるが、今も繁盛しているようす。新宿コマ劇場近くにあって、閉店直前に入ったことがあるスカラ座は現在、軽井沢で看板をあげている由。近年は何回目のカフェ・珈琲ブームのようだ。オーディオ自慢の新しい店も出てきている様子。かつての老舗で味わうレトロ感も貴重だが、機会があれば新しい店も覗いてみたいものだ。


渋谷「ライオン」


阿佐ヶ谷「ヴィオロン」


新宿「らんぶる」



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音楽とクラシックギターに目覚めて幾年月。道楽人生成れの果てのお粗末。

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