お上りさん東京散歩「北欧デザイン展~日本橋・兜町」



お上りさんの東京散歩の続き。先回のアカデミックなエリアから今回はリラックスして商業エリアへ。目指すは日本橋高島屋。先週まで開かれていた「北欧デザイン展」へ。ついでに周辺をうろうろしてみた。


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北欧家具・調度品の分野で有名な織田憲嗣氏のコレクションが身近かに見られるということで、大いに話題になった様子。
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椅子の名品が並ぶ
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美しいガラス製品
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北欧のリビングを再現
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カトラリーと茶器
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大いに目の保養をしたところであらためて日本橋散策へ。例によってプチ建築探偵団風情でGo! あらためて見る「日本橋髙島屋」(1933)の存在感に感じ入る。その対面には丸善(1906~2006改築)。言わずと知れたは百年以上の歴史をもつ老舗。洋書、筆記具、服・洋品等、かつてのインテリ紳士はここですべての買い物を済ませた。二十代の頃、インテリでも紳士でもなかったが、ここの便箋やノートにあこがれ何度か足を運んだことを思い出す。
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丸善の向かいにあるのが「スターツ日本橋ビル」(1927)。旧川崎財閥系の川崎銀行本館だった由。
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日本橋から少し東に進み、さらに永代通りを渡って兜町へと進む。ぼくの生活にはまったく縁のないエリアだが、日本経済の中心でもある。一度を見ておくのもいいだろう。
小さながら目をひく「フィリップ証券」(1935)。
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隣接してちょっとチャーミングな「山二証券」(1920)
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東京証券取引所を横目で見ながら進むと現れるのが「日証館」(1928)。かつての渋沢栄一邸宅跡地。今見ても大きなビルだが、アーチ状窓を配した意匠は風格に満ちている。内部も現役感バリバリ。
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兜町を離れて日本橋へ向かう。首都高をくぐって進むと現れるのが「日本橋三菱ダイヤビルディング(旧三菱倉庫本社)」(1930)。2階まで石張り、5階まで当時イメージを残し、10年程前に高層ビルになった。
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お馴染み日本橋。橋の上を覆う首都高速道路は「日本橋区間地下化事業」が進行中。2040年には首都高が下にある日本橋川の地下に潜るという大計画
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日本橋すぐ横の「野村證券」(1930)は周辺再開発と併せて改築中。
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日本橋から中央通りを北進。「日本橋三越」(1927)、「三井住友銀行東京支店(旧三井本館)」(1929)と連なる。丸の内が三菱村なら、この辺りは三井村だろうか。
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この建物の中にはどれほどの資産が潜んでいるのだろうか
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かつての日本の反映を象徴するエリアを散策。日本橋は江戸時代以来の商いの街。それを支える兜町。ちょっと見ではわからない社会資本の蓄積を感じさせる小散歩だった。最後は「三時のおやつは文明堂~♪」で一服。好天に恵まれ、楽しいひとときだった。

大通りから一本入ると、ぐっと庶民的な風情に。
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カンカンベアがお出迎え。
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美味しくいただきました。
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日本橋高島屋「北欧デザイン展」 スマートフォンでの写真・動画撮影可。「どしどしSNSにアップしてください」とのコメントまであったので、当日撮ったものを並べて簡単な動画にしてみた。


日本橋高島屋での「北欧デザイン展」に多くのコレクションを提供した織田憲嗣氏のチャンネルから。


三時のおやつは文明堂~♪



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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