アルゲリッチ@1965年ライヴ



先回の記事で久しぶりにアルゲリッチの盤を聴き、YouTubeにあった昨年秋81歳のときのシューマンを観て思った、こんな81歳はあとにも先にもアルゲリッチをおいていないだろうと。やはり別格のピアニストだ。きょうはそんなアルゲリッチの手持ちの盤を音盤棚からサーチ。この盤を取り出した。


202304_Argerich_1965.jpg


ショパンのピアノ協奏曲第1番ホ短調。アルゲリッチのピアノ。ヴィトールド・ロヴィツキ指揮ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団によるバック。他でもない、アルゲリッチが優勝した1965年ショパンコンクルールのライヴ録音だ。手持ちの盤は80年代初頭の日本コロンビア盤。記憶が正しければ二十年近く前、例によって大阪出張の折りに梅田・阪急東通りの名曲堂で手に入れたはずだ。

アルゲリッチは1965年のショパンコンクールに出る数年前からいくつかの国際コンクールで優勝し、ドイツグラモフォンからレコードデビューも飾っていた。つまりショパンコンクールに出る前から世界的に知られ、実力・人気共に名声を得ていた。そして念を押すようにショパンコンクールに出場し、予想通り優勝した。幼少期から天才ぶりを発揮し、優勝当時24歳のアルゲリッチ。その後の活躍は周知の通りだ。

アルゲリッチの演奏というと「完璧な技巧と強靭なタッチ、自由奔放な解釈」といったフレーズで語られることが多い。この1965年のライヴ演奏も確かにそうした言葉が当てはまるだろうが、きょう聴いてあらためて感じたのは、その流麗で滑らかなフレージングと抒情的な表現の素晴らしさだ。第1楽章副主題(例の「北の宿から」)や第2楽章など緩徐部分の表現は、極めてロマンティックでありながら清々としている。妙な濃厚さとは無縁で、この曲はこれほど初々しい曲だったかと驚いた。

この演奏以降、アルゲリッチはこの曲を何度か録音し、またライブ盤もいくつか出ている。しかし、月並みな言い方ながらこの演奏はやはり一期一会。24歳の貴重な記録であり、この曲の素晴らしさを伝えてくれる優れた演奏の一つだ。


この演奏の音源。全3楽章 コンクルール版として第1楽章冒頭に省略がある。


この盤にも収められているスケルツォ第3番 レコードジャケットと同じドレス。本選前後のものと思われる。



2010年の演奏



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アルゲリッチ

自分も好きです!!!
アルゲリッチは凄いです。

Re: アルゲリッチ

おうどんさん> どうも、お久しぶりです。アルゲリッチ…こんなセクシーな80歳はいませんよ、ホントに!
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Author:マエストロ・与太
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