アンドラーシュ・シフ バッハ;パルティータ


前回の記事で、まだまだ暑いと書いた翌日からにわかに気温が下がり、昨日は台風が足早に駆け抜け、きょうは台風一過の秋晴れかと思いきや、前線通過で突然の雨風と、天気も目まぐるしく変わった。さて今週は火・水・木と三日間出勤し、明日からまた三連休だ。万歳!


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今夜取り出した、この盤。アンドラーシュ・シフの弾くバッハ;パルティータの英デッカLP盤だ。数年前、大阪梅田の中古レコード店で安く買い求めた。シフの弾く一連のバッハ演奏は2枚組のCD(写真右)で出た際にいつくか手に入れて、一時期よく聴いていた。バッハのパルティータはお気に入りの曲で、以前も記事に取り上げた
さて評判通り「歌うバッハ」であるこのシフの演奏。実はその後あまり聴いていない。解釈がロマンティックに寄り過ぎているのが鼻につくようになったからだ。1983年9月に録られたこの録音は、デジタル録音の初期とも言える頃で、英デッカにしてはLP・CDとも少々音の抜けが悪く鮮度感に乏しい。残響も多めで、曲の解釈と合わせて、いささかBGM的なのだ。もちろんグールドのバッハとはまったく世界が異なるし、美しい音色でよく歌いながらも中庸をいくマレイ・ペライアのバッハの方が音楽として正対して聴ける。
と、こんな風に書くとシフのバッハは真剣に聴く対象でないかのように思われてしまうが、決してそうではない。「歌うバッハ」としてのシフの演奏はワン・アンド・オンリーに違いなく、こうして夜更けに聴いているとすこぶる安堵を覚える。グールドやペライアと刺激される脳の中の部位が異なるとでもいったらいいだろうか。とりわけ、このパルティータ全曲や、豊かなメロディーにあふれるフランス組曲はシフのよさが出たいい演奏だ。


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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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