コダーイ 「ガランタ舞曲」



暖冬予報が外れているのか、思いのほか寒い師走入り。昼から隣り町のマンドリン楽団の練習に参加。陽が落ちかける頃に帰宅した。いつも通りの週末の夜。音盤棚を見回していたらこんな盤が目に留まって取り出した。


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ゾルタン・コダーイ(1882-1967)の管弦楽を収めた一枚。ハンガリーの指揮者ヤーノシュ・フェレンチェーク(1907~1984写真)とブダペストフィルによる演奏。フェレンチェークは、フリッチャイ、セル、オーマンディー、ケルテス、ショルティ等、ハンガリー生まれながら祖国を去ってしまった指揮者多い中、生涯ハンガリーに留まって活躍した。ハンガリー国立管弦楽団やブダペスト・フィルハーモニー管を振ってフンガトロン・レーベルに多くの録音を残している。取り出したブダペスト・フィルハーモニーとのコダーイ管弦楽曲集もそうした録音の中の一枚。手持ちの盤は70年代の終わりに<バルトーク・コダーイ名盤1300>と称して10枚程リリースされた廉価盤の中のもの。1964年録音。コダーイのよく知られた管弦楽曲である「ハーリ・ヤーノッシュ組曲」「ガランタ舞曲」「マロシュセーク舞曲」の三曲が収められている。


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「ガランタ舞曲」に針を降ろす。曲はレントの導入部に続いていくつかの舞曲が続き、最後にコーダでしめくくられる。ハンガリー西部の小さな村ガランタで、コダーイが子供の頃に接したジプシー楽団の音楽がベースになっているという。冒頭、比較的長い導入部から聴く耳をひきつける。憂いに満ちた弦楽群の続いて、クラリネットが郷愁を誘うメロディーを奏でる。大きくとらえると、ジプシー音楽あるいはそれを模した様式によくある緩急の対比がこの曲でもしばしば取り入れられている。先のクラリネットの他、フルートやオーボエによって奏される哀愁に満ちた旋律と、オケ全体でリズミックかつエネルギッシュに奏されるトゥッティの対比がめざましい効果をあげている。

フェレンチェークとブダペストフィルの演奏は、派手さや現代風の鮮やかさには欠けるものの、アンサンブルも音響バランスも十分練られているし、低音域の充実した録音状態共々、文句のない出来栄え。60年代という今よりローカリズムが強かった時代性もあって、演奏する側に、自分たちの音楽という自信と自負があるに違いないと、聴く側がそう思える時代の演奏であることも嬉しい。


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この盤の音源。「ガランタ舞曲」



オメール・メイア・ヴェルバー指揮ウィーン交響楽団による演奏



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