祝!50歳 エルナンデス・イ・アグアド



コロナ渦になる前年2019年に手に入れた1973年作エルナンデス・イ・アグアド。数えてみれば今年でちょうど50歳になる。


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昨年、浜松のギター製作家:江崎秀行氏の工房へいったときのことは以前の記事に書いた。その際、江崎氏とギターとの半世紀にわたる関りを自ら著した「ギターとの闘い」を頂戴した。生い立ちに始まり、ヤマハでの仕事ぶり、やがてスペインに渡り、エドアルド・フェレールそしてエルナンデス・イ・アグアドの工房で過ごした日々、その成果をもってヤマハ手工ギターの開発に打ち込んだ様子等が赤裸々に描かれていた。全編に渡って興味深い話の連続であったが、その中に一つ目を引く記述があった。


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江崎氏がエルナンデス・イ・アグアド工房で「修行」の途中だった1973年夏、江崎氏がエルナンデスの技術を直接ヤマハの技術者・職人に伝えたいとの思いから、エルナンデスを連れて一時帰国した。エルナンデスが日本に滞在した期間は二ヶ月程の期間だったが、この間に多くの実践的な製作法を伝授したそうだ。そしてエルナンデス自身がお手本として浜松で製作したギターは今もヤマハに保管されている(写真)。エルナンデスと江崎氏は日本での夏を終えスペインに戻り、再びエルナンデスの工房での製作の日々が始まった。

ヤマハの保管されているそのギター「Hernandez y Aguado 1973 #442」は正にぼくのギターのひとつ前のシリアルNo.にあたる。エルナンデスが1973年夏、浜松で作ったギターが#442。シリアルNo.が必ずしも製作順に付けられたかどうかは分からないが、スペインに戻って作ったギターが#443。製作期間から考えてぼくの手元にある#443は50年前のちょうど今頃、1973年秋に出来上がり、注文していた前所有者:佐藤正美氏(1952-2015)の手に渡ったのではないかと、勝手に話を組み立てたくなる。

50歳となった手元のエルナンデス・イ・アグアドは相変わらずピュアで明るく大らかな響き、豊かに広がる音で弾き手を魅了してくれる。やや太めのネックも弾きにくさにはならず、こちらのつたない指をしっかりと受け止めてくれる感触がある。ギターを再開してから十数年余。この間、随分たくさんのギターに触れてきたが、このエルナンデス・イ・アグアドで初めて「スペインのギター」の味わいを実感したように思う。健康寿命の尽きるまで手元において弾き続けようと思う。


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以前も貼ったこのギターで弾いた音源。
佐藤弘和「クリスマス・ケーキ」~音楽のおもちゃ箱~より


佐藤弘和「悲しい花」 ~音楽のおもちゃ箱~より


伝聞によれば、学生時代「親に借金して」このギターを手に入れ、以降多くのライヴ、レコーディングで使ってきた佐藤正美氏(1952-2015)。90年代のTV収録ライヴ






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音楽とクラシックギターに目覚めて幾年月。道楽人生成れの果てのお粗末。

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