ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン


不覚にも風邪をひき、この一週間を棒に振ってしまった。火曜の朝からのどが痛み始め、水曜には咳が出始め、木曜には鼻水と発熱も加わって咽頭炎オールスターズが出揃った。平熱が低いせいか発熱には滅法弱く、37℃になるともういけない。きのうは仕事を早く切り上げて、かかりつけの内科で薬を処方してもらった。切れ味鋭いセフェム系抗生剤;メイアクト、消炎剤トラネキサム酸;トランサミン、咳止め;メジコン、いつもの三点セットのおかげで今朝からだいぶ楽になった。
そんなわけで今週はほとんど音楽を聴いていないし、楽器も取り出さずに終わった。体調未だ優れずではあるが、週末金曜日でもあることだし、気を取り直して何か聴くことにしようか。


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今夜はちょっと久しぶりにジャズを。1年近く前に記事にしたジョン・コルトレーンの名作「バラード」と前後して録音された続編ともいうべき有名な盤だ。当時の人気歌手ジョニー・ハートマンを迎えた「ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン」というタイトルそのもののアルバムだ(こちらで試聴も)。
ハートマンの声域はバリトンということだが、声質としてはバスかばバスバリトンかと感じられるほど太く、そして甘い。ともかくゆったりと男性ボーカルを楽しみたければ、この盤をチョイスして間違いはない。とかくビジュアルに惹かれて女性ボーカルをジャケ買いをしてしまいがちだが、ときには甘くもあり渋くもありの男性ボーカルもいいものだ。どの曲も静かで穏やかなバラードで、ハートマンがワンコーラス歌うと、コルトレーンがアドリブをワンコーラス吹く、次のワンコーラスをハートマンが歌うと、そのあとにはマッコイ・ターナーのピアノが静かにソロを取る。そんな風にして、珠玉のバラードプレイが6曲続く。

もうこの歳になっては妄想するしかない話だが…
例えば意中の女と食事をし、気のきいたバーのカウンターに並んで座り、あまり語るでもなく濃い目のスコッチを何杯か飲み、そのあと自分の部屋に誘って飲みなおそうかと、そんなシチュエーションがあれば、迷うとなくこの盤をセットしたい。6曲のバラードが続く時間はちょうど30分。さてその30分間にくだんの女をどう口説こうか…。風邪っぴきの冴えない晩に、そんなことを考えながら聴くのもまた一興と思うが、さてどうだろう。


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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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