リヒテル&マタチッチ シューマン ピアノ協奏曲イ短調


昨日の記事に載せた写真について、あのセピア色の写真は昔のものなのかと、質問のコメントがあった。少々説明不足だったようで反省。写真はすべて最近撮ったもの。PC上でセピア色に加工(というほど大げさなものではないが)したものだ。最後の牛丼店の看板がにぎやかに空に浮かんでいる写真だけが撮ったままもの。自分にとっては見慣れているご近所風景なのだが、初めて写真だけ見ると、とんでもなく昔のもののように見えるようだ。なるほど…
さて、先週ひいた風邪はまだ完治せず。きょうもまるで春先の花粉症のように鼻がぐずぐず。ティッシュを離せない一日だった。帰宅後少しゆっくり風呂に浸かり少々改善。ナイトキャップ代わりに1枚だけレコードを聴くことにした。


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シューマンのピアノ協奏曲。ナイトキャップにしては少々ヘビーかなと思ったが、レコード棚を物色していたら、ジャケットのリヒテルの横顔に目が止まってしまった。この盤は70年代の終わりに2枚組で出たミドルプライスの国内盤。リヒテルの独奏でロマン派を代表するピアノ協奏曲が3曲、グリーク、シューマン、そしてブラームスの2番が入っている。注目すべきはグリークとシューマンで、その理由はピアノの巨人リヒテルの録音であることはもちろんだが、ブルックナー振りとして人気の高かったロブロ・フォン・マタチッチが当時の手兵モンテカルロ歌劇場管弦楽団を振っていることが、その注目の理由だ。N響に客演して自作の交響曲を振ったとき、うまく振れずに苦笑いしたマタチッチ。およそ合わせ物を起用にこなすというイメージはないのだが、よく考えてみれば、オペラハウスでのキャリアも長く、晩年の手刀を切るようなぶっきら棒な指揮ぶりだけで彼を推し量ってはいけないのだろう。

曲はマタチッチのペースのなのか、第1楽章から思いのほか速めのテンポでもたれずに進む。リヒテルのピアノはフォルテ指示のフレーズでは強靭なタッチを聴かせ、その次の瞬間にはぐっとテンポを音色に変化をつけてギアチェンジもうまく、この曲のロマン派らしい側面をうまく引き出している。マタチッチの指揮はやはり細かいところにこだわっている風はなく、オケパートのアンサンブルはほどほど、木管群のソロも格別耳を引き付けられるほどでもなく、万事中庸というところか。3つの楽章のうちでは第3楽章が中々興にのって楽しい。ピアノとオケの掛け合いがこの第3楽章の聴かせどころだが、ここへきてマタチッチの棒も冴えてきたのが、オケもドライブ感が出てくる。とりわけコーダに入ってからの流れるような運びはこの曲を聴く醍醐味だ。
晩年は、バッハやグリークでかなり内省的な演奏したリヒテルだが、この録音の70年代半ば頃は、60歳になったばかりの彼はまだまだ血気盛んだった。

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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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