バーンスタイン&ニューヨークフィル マーラー 交響曲第10番


先日ブログ開設1周年かと述懐したが、よく見たら一昨日のリヒテル&マタチッチの記事が300本目の記事だった。野球なら祝!300本安打とニュースになるところだが、みかけ硬派をよそおう地味ブログゆえ、書いている本人も300本と気付かず更新ボタンを押してしまった。まあ、その程度のモンでしょう。折角なので今宵は301本目を祝そうと思ったが、相変わらずこれといった企画力もないので、いつも通りダラダラとなし崩し的に次なる記事を。


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さて突然ながら今夜はマーラー。バーンスタイン指揮ニューヨークフィルの演奏で第10番の交響曲を聴くことにした。バーンスタイン、そして彼のマーラー演奏についてあれこれ紹介する必要もないだろう。1975年録音のこの盤は、彼のニューヨークフィルとの60年代から始まった最初の全集録音(写真右。LP15枚組近所のリサイクル店で\980で捕獲!)に、あとから付け加わる形で追加された。この盤ではA面に第10番、B面にはジャネット・ベーカーが歌う「亡き子をしのぶ歌」が入っていて、当時まだ残っていたSQ4チャンネル対応のカッティングがなされている。
調性感の定まらない不安げなヴィオラのメロディーでこの曲は始まる。ひとしきりこの旋律が続いたあとヴァイオリンの主題が出て、ようやく音楽が動き出す。以後はこの主題を変奏する形で曲は進むが、マーラーの作品らしい濃厚なロマンチシズムと同時に、頻繁な転調やときおり調性感を失うような箇所も多く、ずっとのその音楽に浸り切る安定はない。常に居所定まらない不安が付きまとう感じだ。マーラーが、自身の死がそう遠くないこと悟っていた時期の作品で、かつ5楽章の構想を描きながら絶筆に終わったこの曲は、残された二十数分間のこの1楽章に象徴されている。もし5楽章が完成していたらどういった音楽になっていたかは、デリック・クックによって補筆された全曲版が有名だ。手元にサイモン・ラトルによるクック版もあるので、いずれ取り上げよう。
バーンスタインの指揮ぶりは、この曲に関しては意外にもあっさりと仕上げている印象だ。同じニューヨークフィルとの録音で聴かれる熱っぽい感情移入や、フレーズをことごとく粘り気味に歌い、重い足取りで進む特徴的な曲の運びは影をひそめている。ど素人が批評するような話ではないが、さすがにマーラー指揮者として第一人者だったバーンスタインだ。やはり楽曲の特性をよく心得ている。


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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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