ポリーニ ショパン ポロネーズ集



何度か記事に書いた通り、このところアンプの入れ替えやら細部の調整やら、オーディオいじりを楽しんでいる。アナログ盤を聴く時間も増えて、きょうはここ10年近く使っていたオルトフォンSPU-Gを外し、スタントンのMM型カートリッジをセットした。


202404_Stanton.jpg


正確な型番を失念してしまったが、500serの一つだったはずだ。十数年前にサンバレー(キット屋)でかなり古いもののデッドストックとして格安で販売されたと記憶している。久々に何枚か聴いてみたが、以前の印象よりもいい感じで、ベーシックなMM型らしくややナローレンジながら核のある音。ピアノ、弦楽四重奏、小編成ジャズなど、いずれも悪くない。きょうもこの盤をターンテーブルの載せ、ひとしきり楽しんだ。


202404_Pollini_Polonaise.jpg


先日亡くなったマウリツィオ・ポリーニ(1942-2024)の弾くショパンのポロネーズ集。1975年の録音。ポリーニがもっとも輝いていた頃の記録だ。例によって十数年前の出張帰りに大阪梅田の中古レコード店で手に入れた。収録曲は以下の通り。

side_A
1.ポロネーズ第1番嬰ハ短調op.26-1
2.ポロネーズ第2番変ホ短調op.26-2
3.ポロネーズ第3番イ長調op.40-1「軍隊」
4.ポロネーズ第4番ハ短調op.40-2
side_B
5.ポロネーズ第5番嬰ヘ短調op.44
6.ポロネーズ第6番変イ長調op.53「英雄」
7.ポロネーズ第7番変イ長調op.61「幻想ポロネーズ」

鋭利なタッチ、正確無比な打鍵、計算しつくされたダイナミズム、甘さを差し挟まない冷徹な表情。モダンピアニズムの模範のような演奏だ。ショパンというともっとポーランドの土の香りを…とぼくなども思うのだが、これはこれで素晴らしい演奏だ。実演で聴いたら共感や感動以前に圧倒され、少し大げさな言い方かもしれないが、言葉を失うかもしれない。そんな演奏だ。しかし力ずくかというとそんなことはない。ガンガンいきそうな英雄ポロネーズの出だしなどは以外にも優しさを感じさせるほどのコントロールされた弾きぶりでハッとする。

70年代には多くの録音を残したポリーニだが、その後次第に録音が少なくなり、同時に評価も割れるようになった。十年程前にバッハ平均律が出たが、「最近のポリーニはどうかなと思って聴いてみたが…」とある知人は半ば落胆していた。そういう感慨を持たせるほど、70年代のポリーニは輝いていたという証しでもある。


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この盤の音源。作品61「幻想ポロネーズ」。ショパン最晩年の傑作。


この盤の楽譜付き音源。ポロネーズの中で好きな曲の一つ。作品40-2ハ短調。作品40-1の軍隊ポロネーズと対を成し、軍隊ポロネーズの<栄光>対し、こちらは悲劇的な苦悩に支配される。出だし1小節をイントロ当てクイズにどうだろう。この曲かフォーレ<夢のあとに>か迷うところだ。調性もc-mollで一緒だし…


この盤全曲のプレイリスト



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