G・グールド モーツァルト 幻想曲ハ短調 K.475


週末にかけての木曜、金曜と野暮用で更新かなわず、三日ぶりにPCの前に向かっている。きょう土曜日も当地群馬県南部は朝方冷え込んだ。それでも昼少し前から陽射しにつられて気温も上昇、穏やかな土曜となった。一日終えて土曜の夜半のひととき。まだ昼間の暖かさが残っているせいか、部屋の中も暖房を入れるほどでもない。寝るには早いし、明日は日曜日の気安さで、心身とも弛緩状態。久しぶりにグールドのボックスセットから1枚選んで聴くことにした。


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エイヤ~ッと、80枚の紙ジャケットCDから引き当てたのは、モーツァルトのピアノソナタ全曲録音中の1枚、幻想曲ハ短調K.475とピアノソナタ第14番ハ短調K.457、それと同第16番変ロ長調K.570、同第17番ニ長調K.576、以上の曲が収まっている。K.475の幻想曲とK.457のソナタは調性も同じハ短調で、出版も2曲を併せて行われたことから、一対の作品として扱われることが多い。この盤でのグールドの扱いもそれに準じる。この2曲と他の曲も含め、モーツァルトの充実した後期作品が並んでいる。
グールドのモーツァルト演奏はバッハ同様すべてが明晰で、各声部がダンゴにならずに弾き分けられ、主要なモチーフがすっきりと浮き彫りにされる。まるでモーツァルトの書いた音を間引きしているのではないかと思うほどだ。さりげなく弾いているようで、高度な技術でコントロールされているのが分かる。和音やフレーズの緊張と解決、それを実現するための適切なアクセント、レガートとノンレガートの使い分け、倚音(いおん)の扱い、そういう音楽の基本的な法則と技術が的確になされている感じを受ける。とかくエキセントリックな側面だけが強調されるグールドだが、よく聴けば実にオーソドックスにやるべきことをやっているようの思えるのだ。幻想曲やK.457の第2楽章などでは深く瞑想的な展開もみせるが、決して重くは感じない。音響的にも、いつも通りモダン楽器の雄;スタインウェイで弾いているのだろうが、楽器のチューニングと合わせてモーツァルト時代のピアノフォルテによる音のイメージを意識した演奏だ。

別の曲だが、彼のモーツァルト演奏がよくわかる動画あったので貼っておこう。この演奏のどこが風変わりだというのだろうか。実にセオリー通りのいい演奏だ思うがどうだろう。




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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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