F・グルダ イタリア協奏曲~グルダ・リサイタル


ゆうべグールドのことを書いていた際に、キーボードを打ち損ねたのだろう、グールドのつもりが「グルダ」と変換させた。ああ、グルダか…としばらく忘れていた名前を思い出した。フリードリッヒ・グルダについては以前彼のアマデオ版ベートーヴェン全集のことを書いた。その後すっかり忘れていたのだ。誤変換も何かの縁かと、今夜はグルダの盤を聴くことにした。


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1. J.S.バッハ/イタリア協奏曲ヘ長調
2. モーツァルト・/ピアノ・ソナタ第15番ハ長調
3. シューベルト/2つのスケルツォ第1番変ロ長調
4. シューベルト/2つのスケルツォ第2番変ニ長調
5. ショパン/アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調

グルダが亡くなったのは2000年1月。以前の記事にも書いたが、通勤帰りのラジオのニュースで訃報に接した。特別の思い入れがあったピアニストではないが、ベートーヴェン全集を彼の盤で聴いたことで、やはり思い出深い奏者だ。この盤は1965年に録音されたもので、「グルダ・リサイタル」の副題が示すように、バラエティに富んだプログラムで構成され、あたかも一夜のリサイタルを楽しむ趣きがある。レコードだとモーツァルトまでがA面に入っているので、そこまで聴いたらちょっと休憩を取り、そのあとまたB面を聴くと正にコンサートの気分だ。
バッハのイタリア協奏曲はゆったりしたテンポで、ピアノをたっぷり鳴らして曲が進む。解釈は極めて実直で、尖ったところや首をかしげる箇所はない。安定した現代ピアノプレイによるバッハを楽しめる。A面の聴き物はモーツァルトで、ここではグルダの面目躍如、多彩な装飾音や自由なフレーズを織り込んで曲を進める。もちろん手馴れたもので何の不自然さもない。
B面になるロマン派の曲想に合わせて少し情緒的な面が耳を引くようになるが、シューベルトではそれも控え目だ。そしてプログラムの最後を飾るショパンではスケール大きくかつたっぷりとしたタッチで、正に華麗なるショパンを聴かせてくれる。静と動のコントラスト、フルコードの強靭なタッチなどグランドスタイルのショパンとして申し分のない演奏だ。

昨夜のグールドが動画で弾いていたのと同じモーツァルトのK.333のソナタをグルダが弾いている動画あったので貼っておこう。きのうのグールドを比べると実に興味深い。多分グルダ晩年の映像だろう。




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No title

こんにちは。
私はCDで持ってます。
初めて聴いたとき、モーツァルトのソナタにびっくりしました。
でもモーツァルトも自分で弾く時にはアドリブで装飾音入れまくってたはず(?)。
K.333の映像も自由自在で素敵な演奏ですね。

Re: No title

木曽のあばら屋さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。お久しぶりですね。
モーツァルトもバッハの即興の名人だったわけですから、きっと自作の演奏のときは様々にアドリブを入れていたでしょうね。ジャズもやっていたグルダならでは演奏です。
あっ、CDでも同じ構成で出ているんですね。私のは1979年に出た廉価盤です。といってもその当時買ったのではなく、数年前出張の折に梅田の中古レコード店で箱買いした中の一枚だと思います。このアマデオ盤は録音もとてもよく、ピアノの音がややオンマイクでリアルにとらえられています。

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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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