きょうが命日 フルトヴェングラー ブラームス 交響曲第4番


きょうで11月も終わり、あすから師走。
そういえば去年の11月30日のブログ記事にも書いたが、きょう11月30日はドイツの名指揮者ヴィルヘルム・フトヴェングラーの命日であることを思い出した。名匠ををしのんで去年はシューマンの第4交響曲を聴いて記事にした。もう1年というか、ようやく1年というか…。考えてみたらそれ以来彼の盤も聴いていないことに気付いた。今夜は1年ぶりでフルトヴェングラーを聴くことにした。…更け行く秋の夜 旅の空の わびしき思いに 一人悩む…。昨夜は思秋期、そして今夜はブラームスの4番だ。


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フルトヴェングラーの数ある録音のうち、ブラームスの交響曲にも当然それぞれ複数の録音が残っているが、熱心なファンでもないぼくの手元にはあるのはごくわずかだ。今夜は25年前に都内の店で見つけて買い求めた全4曲の輸入盤セット物の中の1枚に針を落とすことにした。1948年12月24日ティタニアパラストにおけるベルリンフィルとの録音。東芝EMIから繰り返しリリースされているものと同じソースと思われる。フルトヴェングラーの録音には悪条件化で録られたライヴ音源も多いのが、その中でもこの盤の録音はよいとは言えない。もしかしたら近年のCDではリマスタリングや新しいマスターテープの発見で改善されているかもしれない。そのあたりの事情にはまったく疎い。

演奏はもう第1楽章の出だしからぼくらがイメージするフルトヴェングラー…と言いたいところだが、意外にも第1楽章はやや速めのテンポであっさりと始まる。彼の本領が発揮されるのは2楽章以降。第2楽章アンダンテ・モデラートはホルンのテーマ、続く木管群のテーマともゆっくりとしたテンポと弱音を生かした遠い憧れに満ちた響きで始まる。弦楽器群が入ると、大きなフレージングと息の長いクレシェンドに熱い想いをのせるように曲を運ぶ。第2楽章の二つ目のテーマで大きく盛り上げ、最後は後ろ髪を引かれるようにして終わる。そして第3楽章。第4番を聴くたびに思うのだが、第3楽章を第3番のそれを入れ替えてほしかったといわざるを得ない。まったくの個人的嗜好だが。終楽章はアレグロ・エネルジコ・エ・パッショネートの指示をそのまま音にしているような演奏だ。変奏曲のうちテンポの速いものはどんどんとテンポを煽る、ゆっくりした変奏では意図的なピアニシモと長いフレージングで強いロマンティシズムを感じさせる。特に終盤からコーダにいたる一連の運びは圧巻だ。

YouTubeに同曲を振るリハーサル映像があったので貼っておこう。第4楽章の後半を通して演奏。
当時としてはユニークなカメラアングルで、ダイナミックな彼の演奏をよく捉えている。



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4番は…

秋の交響曲
古風な交響曲
諦観の交響曲
そんな曲ですネ…年をとるほどに心に染みこむ

4楽章はシャコンヌです!

Re: 4番は…

> 秋の交響曲
> 古風な交響曲
> 諦観の交響曲
> そんな曲ですネ…年をとるほどに心に染みこむ

はい、シミます、シミます。
全楽章静かに終わる第3番もいっそう枯淡の味わいで、好きな曲です。

> 4楽章はシャコンヌです!

そう、パッサカリア。
中ほどの、フルートソロ、続くトロンボーンのコラール、そして主題の再現から終盤へ…あのあたりがゾクゾク来ます!

4楽章は…

低音主題の上に展開すればパッサカリア
和音進行+αの展開ですのでシャコンヌでしょうか…

まあ時代・地域により、たいした差も区別もありませんが
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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