ハチャトゥリアン ヴァイオリン協奏曲ニ短調


先週後半からの日本列島を低気圧が通過して荒れ模様の天気が続いた。低気圧が東方に去った後は強い西高東低の気圧配置となって、当地では上州名物の「空っ風」が吹き荒れた。夏よりも冬がいい、赴任先はインドネシアよりはシベリアを希望すると豪語していたが、段々年をとってきたせいか寒いのもほどほどにしてほしいと勝手なことを言うようになってきた。さて明日からは仕事という日曜の晩。何となく冬になると『北指向』が強くなるのか、ロシアの音楽聴きたくなって、こんな盤を取り出した。


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ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲。20世紀最高のヴァイオリン協奏曲とも言われる。絵画のジャケットも印象的なこの盤。ヴァイオリンを1958年の第1回チャイコフスキーコンクールで優勝者となったワレリー・クリモフが弾き、スヴェトラーノフ指揮のソビエト国立交響楽団が伴奏を付けている。1980年、まだ冷戦時代の録音だ。
ハチャトゥリアンはロシアあるいはソビエトというよりは、やはりアルメニアあるいはコーカサス地方の作曲家と呼んだ方がいい。有名なバレエ組曲『ガイーヌ』や最近その中のワルツが人気の『仮面舞踏会』など、いずれも民族色豊かな音楽だ。ヴァイオリン協奏曲もその路線といってよく全編民族的な旋律と活力に満ちている。第1楽章は出だしからエネルギーあふれるオケとソロの第1主題で始まり、美しい第2主題が続く。第2楽章はどこか不安げなオーケストラ導入部の続いて、ソロヴァイオリンが深い哀愁をたたえた旋律を奏でる。第3楽章も激しい土俗的なエネルギーで曲は進むが、第1楽章の抒情的な第2主題が挟まれ、この曲の激しさと美しさを合わせもつ性格をよく現している。
ロシアというとチャイコフスキーやラフマニノフをまず思い浮かべるが、ロシアとひとくくりには出来ない。ソ連邦崩壊後、コーカサス周辺国が注目されるようになったが音楽もしかり。ハチャトゥリアンのこの曲などはもっと聴かれてもいいように思う。


哀愁に満ちた第2楽章。ラナ・トロトシェックLana Trotovsekのソロで。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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