ワルター&コロンビア交響楽団 ハイドン/交響曲第88番「V字」・第100番「軍隊」


仕事始めから四日働き今週末は三連休。午前中マイ・プリウス号の車検のためにディーラーへ。通勤距離が長いこともあってマイ・プリウスは5年間で9万7千キロを走っているが調子はいたって良好。短距離を繰り返し乗るよりも痛みは少ないのだろう。代車で帰宅後、アンプの灯を入れて久々にLP盤を取り出した。


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先日リュート弾きのmichaelさんからいただいコメントの中にハイドンの交響曲の話題があったのを思い出し、いつものフィッシャー盤ではなく、懐かしいワルターとコロンビア交響楽団によるレコードを取り出した。第88番「V字」と第100番「軍隊」がカップリングされている盤で、どこかのリサイクルショップのジャンク箱から100円で救済してきた記憶がある。ジャンク箱に放置されていたにもかかわらず、盤の状態はよく、いつもの井上太郎氏の労作を横に針を落とした。

コロンビア交響楽団はよく知られているように晩年のワルターとの録音セッション専門といってよい楽団。弦の編成がやや小さく、それを録音技術でリカバーしているといわれる。しかし同コンビによるブルックナーやマーラーなどの後期ロマン派の録音ではそうした編成がややハンディキャップになるが、ハイドンやモーツァルトに限ってはまったく違和感はない。むしろワルターの指示とそれに対するオケの反応が素直に出てくるし、木管のソロなどは弦楽群に埋もれずにチャーミングによく通ってくる。

このところフィッシャー盤による颯爽とした現代的な演奏になれた耳で久々にワルターを聴くと、あぁ、これこれという気分になる。音楽の構えが大きく曲の運びもどっしりとしていて、いかにもシンフォニーだ。特にアレグロの指示がある楽章のテンポはかなりゆっくりめで、前進する推力よりは一音一音の堂々した響きが耳に残る。こうしたワルターの解釈は88番、100番いずれも第3楽章のメヌエットを聴くと、よりはっきりとわかる。低弦群の三拍子の刻みがとてもしっかりしているし、その上にのるファーストヴァイオリンのメロディーも伸びやかかつ力にあふれている。箸休めのメヌエットという風情ではない。良好はステレオ時代の録音とはいえ、やはりワルターはフルトヴェングラーやトスカニーニと同世代の指揮者だ。現代のスタイルとはひと味もふた味も違う、いつまでも残しておきたい演奏だ。

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No title

こんにちは
私もワルターのハイドンを買ったはずなので探しました。
1938年録音、VPOとの復刻CDが倉庫にありました。
コロムビア響盤と同じく100番と88番がカップリングされていると思いこんでいましたが、100番、86番、92番の3曲、「オックスフォード」が入っているとは!すっかり忘れていました;
100番はおそらくコロンビア響との演奏に近いものだと思います。演奏史上もっともゆっくりと歌わせたものでしょうね。一方、86番と92番の急楽章は、演奏史上最速ではないかと思います、現代のピリオド演奏も及ばない!?

ブログは今後こちらに移ります。
http://micha072.blog.fc2.com/

Re: No title

michaelさん、こんばんは。
コメントとありがとうございます。

ワルターの欧州時代の録音はほとんど持ち合わせていません。ウィーンフィルを振ったいくつかの演奏の評判は昔から高いですよね。コロンビア響との演奏はステレオ録音の魅力はありますが、さすがに老境の衰えは隠せません。まあそれはそれでいいのですが…。少し前のニューヨークフィルとのモノラル録音の方がはるかに音楽の流れがよく、熱気が感じられます。


> ブログは今後こちらに移ります。
> http://micha072.blog.fc2.com/

宜しければ、リンクに加えさせて下さい。特定の楽器好きで、かつ音楽全般をよく聴いている人がとても少ないと感じる中、michaelさんは貴重な存在ですから。

No title

こんばんは

ワルターとニューヨーク・フィルとのLPはモーツァルトの主だった曲とハイドンsym.96&102を持っていましたが消失しました。ニューヨーク・フィルとの復刻CDは少ないようですね。

リンクの件、ありがとうございます。こちらからもリンクさせてください。
よろしくお願いします。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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