トルトゥリエ バッハ 無伴奏チェロ組曲
イヤ~っ、サブい!。日本全国、先週末から寒波の真っ只中。当地北関東南部の前橋も朝晩は氷点下3度以下、昼間も5度まで上がらず寒さMAXだ。いつもの寒波なら雪雲は新潟との県境、上越国境の山々まで止まるのだが、今回はブロックしきれなかった雲が平野部まで時折流れてくる。単身赴任先はインドネシアよりはシベリアだと豪語していたが発言取り下げ。群馬北限で勘弁してもらいたくなってきた。


さて日曜の昼少し前、アラジンストーブに灯を入れてなんとか暖を確保。新調したアンプのレコード再生のチェックをかねて音盤タイムと相成った。取り出したのは写真の盤。トルトゥリエの弾くバッハ;無伴奏チェロ組曲の全曲盤だ。
ポール・トルトゥリエについては以前も何度か記事に書いた。70年代には度々来日してNHKのテレビにも出演したことがあるので、ぼくら世代には懐かしいチェリストだ。彼はバッハ無伴奏を2度録音している。この盤は最初の1960年の録音。のちの1980年代初頭の録音は聴いたことがないので何ともいえないが、この1960年盤ですでに十分に音楽が熟成しているし、録音も素晴らしくいい。
トルトゥリエのチェロの音は太く伸びやかで、ぼくがチェロと聞いてイメージし期待する音がことごとくそのまま現れてくる。取り分け旋律的な曲でのカンタービレは素晴らしく、大きなフレージングと深い呼吸に、こちら側も思わず吸い込まれるようだ。特に第4番のプレリュードなどスケール大きく比類がない。
トルトゥリエの映像はかなり数がYouTubeにある。まずマスタークラスの様子を二つ。一つはバッハ無伴奏の第1番、もう一つは以前も取り上げたドヴォルザークの協奏曲第3楽章だ。バッハのほうは仏語ゆえ残念ながら言葉そのものの意味は不明。ドヴォルザークの方は、オケの導入部に続きチェロが入るタイミングのわずかな違いについて何度も繰り返している。
最後に、バッハ無伴奏第1番の演奏。最晩年のものだろう。
ライヴゆえのキズもあるが、中々若々しい。但し60年代の録音はこれよりずっとよい。
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