サヴァリッシュ&バイエルン国立歌劇場管弦楽団 管弦楽名曲集
きょう日曜の当地前橋は思いのほか冷え込み、朝の気温は氷点下2度まで下がった。昼間の陽射しこそあったものの気温上がらず、風もあって寒い一日だった。さて、先週からやや地味めの曲を聴いていたこともあり、きょう昼間はアンプのボリュームを上げてスピーカーを存分に鳴らすべく、多彩な音が聴けそうなオーケストラ曲を聴くことにした。こんなときはあれこれ考えずに、世にある名曲集的なアルバムが好適だ。棚を見回して選んだのはサヴァリッシュがバイエルン歌劇場のオケを振ったアルバム。数年前にタワーレコード・新星堂・山野楽器の共同企画で作られたシリーズの中の一つだ。


サヴァリッシュといえば、ぼくら世代にはN響を振ってたびたびテレビにも登場していた最も馴染みの深い指揮者の一人だ。サヴァリッシュはミュンヘンに生まれ、長らく地元バイエルンの歌劇場の音楽監督も務めた。この盤はそのバイエルン歌劇場のオケによる管弦楽名曲集。このシリーズでは2枚がリリースされたが、どうやら現在は廃盤らしい。きょう聴いた第2集にはスッペ;軽騎兵序曲、エロール;ザンパ序曲、スメタナ;売られた花嫁序曲、ベルリオーズ;ハンガリー行進曲、シャブリエ;狂詩曲スペインといったよく知られたオーケストラピースが収録されている。
時にはこうしたオーケストラ曲を聴くのも楽しいものだ。通俗名曲などと言われることもあるが、通俗結構。オーケストラの音色、各パートの掛け合い、指揮者による料理の仕方など、聴きどころはいくらでもある。サヴァリッシュは正統派の独墺系指揮者というイメージ通り、いずれの曲でもまったく奇をてらわず正攻法のアプローチ。バイエルンのオケも実力は十分だ。チェロ・コントラバスの低弦群はどっしりとしているし、木管群のソロも鮮やかだ。しかも全体の音色は落ち着いていて弦と管がよくブレンドされていて安定したオーケストラサウンドが楽しめる。ぼくの好きなスメタナ;売られた花嫁序曲なども冒頭から快速調に進めるざわざわとした弦のうごめきがピタリと合い、そして切れのいいフリリアントのリズムが立ち上がるところなど、ぞくぞくするほどの緊張感だ。ハンガリー行進曲でも終始あわてず、立派な演奏だ。
N響を振ってこの盤にも収録されているエロール;ザンパ序曲を演奏している映像があったので貼っておく。1988年サントリーホールでの演奏。この時代のN響メンバーの顔が懐かしい。冒頭少ししたところでサヴァリッシュが指揮棒を落としてしまい、以降は棒なしで振っている。
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