アルベルト・ポンセのギター


日曜のきょう、予報では気温上昇して暖かな日になるとのことだったが、昼近くになっても一向に太陽は顔をみせず気温も上がらず、しまいには雨が降り出した。昼下がりのこの時間、窓からの明かりでは足らずに部屋の電灯を点け、暖房も入れる始末だ。 そういえばこのブログも六弦ネタを久しく書いていないなあと思いつつ、所在無くレコード棚を探索し、こんな盤を取り出した。


R0011718.jpg   R0011723.jpg


フランスのギタリスト;アルベルト・ポンセは演奏家としてよりは指導者としての印象の方が強いだろう。パリ・エコールノルマル音楽院の教授を務め、ローラン・ディアンスはじめ、福田進一、村治佳織などパリで学んだギタリストの多くはポンセに教えを受けている。この盤は以前ネットで知り合った方からLP盤をまとめて箱買いした中に入っていた1976年仏ARIONレーベルの盤。ポンセはこの頃同レーベルから数枚のアルバムを出していたようだが、今となっては少し珍しいものかもしれない。
収録曲はA面にリョベートやプジョール、B面にはピポー、デ・ラ・マーサ、ブロウエル、ヴィラ・ロボス、セルヴァンテス、カルレヴァーロの作品が入っている。A面冒頭のリョベート;スケルツォ・ワルツから切れのいい技巧と抜群のリズム感、そして流れるような曲の運びだ。プジョールの小品(Cubana,Tonadilla,Tnago,Villanesca,Scottish mandrileno)も美しいメロディーを趣味のいい歌い口で聴かせる。ピポーの歌と踊り第1番もあっさりとした軽みのある演奏、デ・ラ・マーサのハバネラやヴィラ・ロボスのショーロもラテン演歌調にならず趣味がいい。
この盤は総じてラテン系のメロディアスな曲が収められているが、こうしてポンセの演奏で聴くと、ラテンという言葉からイメージするイタリアやスペイン、中南米系の系譜ではなく、『ラテンの雄;フランスの薫りかくや』と思わせる。強烈なタッチやヴィブラートとルバートで押してくるようなラテン系譜とはかけ離れていて、リズムやアーティキュレーションの切れがよく、歌い方も粘らず実に趣味がいい。久々に聴いたが、いいアルバムだ。


↓↓にほんブログ村ランキングに参加中↓↓
↓↓↓↓バナークリックお願いします↓↓↓
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)