ノイマン&チェコフィル ドヴォルザーク スラブ舞曲集


四連休明けで三日間仕事をして週末金曜日を迎えた。毎週こんな調子なら勤め人生活も悪くないと思うのだが、当然ながらそうもいかないか…。さてきょうは朝からアレコレあって、疲労感MAXで帰宅。大したことはしていないのに年々プレッシャへの耐性が弱くなる。どうしたものか。ふ~っ。 ともあれ週末金曜の晩。今夜は食後の爆睡も回避。昼間のウサを忘れるためにも音盤を聴きましょと、こんな盤を取り出した。


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ヴァーツラフ・ノイマンがチェコフィルを振って1985年に録音したドヴォルザークのスラブ舞曲集のCD。日本コロンビアの廉価盤シリーズ;CREST1000の中の1枚で、同曲の第1集と第2集がすべて収められている。
70年代半ばから80年代初頭にかけて、ノイマン&チェコフィルは日本で大そう人気を博した。ドヴォルザークの8番や9番のレコードはベストセラーになったし、ノイマンも度々来日していた。美しい指揮ぶりは今でも目に焼きついている。一方で玄人筋には少々辛口の評を受けることが多かったノイマンとこの時期のチェコフィルだが、現代的で颯爽としたところと、お国物としての共感あふれる演奏はこの盤でも十分楽しめる。

ドヴォルザークのスラブ舞曲について解説する必要もないだろうが、先日記事にしたブラームスのハンガリー舞曲と常に対比あるいは並べて論じられることが多い。ボヘミア起源の民族的なリズムやメロディー、形式を素材にしているわけだが、このスラブ舞曲には各曲に舞曲名が付され、それもフリアント、ドゥムカ、ポルカに始まり、更にポーランド起源のマズルカやポロネーズにまで及ぶ。いまこうして聴くとブラームスのハンガリー舞曲集よりも多彩で、より深みをもつ音楽に仕上がっているように感じる。

CDプレイヤーの再生ボタンを押すと第1曲ハ長調フリアントのリズムが立ち上がる。<2+2+2+3+3>の変則的なリズムが躍動感をいっそう際立たせる舞曲だ。ノイマン&チェコフィルの演奏はお国物だけに郷愁たっぷりに歌い抜くかと思いきや、意外にもテンポは速めの設定で進む。フリアントの中間部もあまりテンポを落とさない。あくまで舞曲としての扱いだ。そういえば隣り町のマンドリン楽団でパイレーツ・オブ・カリビアンのテーマを取り上げた際、合奏練習で2拍子系と3拍子系の複合するリズムの処理に手を焼いていたことがあった。ぼく自身は即座にこのスラブ舞曲のフリアントのリズムを感じて難なく演奏することが出来たことを思い出す。第2曲のホ短調のドゥムカ、第3曲のポルカ、第4曲のソウセツカーと、愛らしく曲が続く。第2集ではボヘミアのリズムに加えポーランド系の舞曲も入り、より多彩に楽しめる。よく知られた第2番(通し番号では10番)ホ短調はやはり取り分け美しい。

チェコフィルの音色は、60年代のアンチェル時代にはまだ残っていた独特の金管のヴィブラートや弦楽群の際立った音色感はやや後退し、悪く言えばやや没個性で平凡、よく言えば現代的で普遍的な音だ。すでにデジタル録音の技術もこなれていた時期で不自然なバランスはないが、音録りとしてはややオンマイクで、出来ればもう少し残響を入れて距離感を感じる録り方でもよかったのではないかと感じる。


ノイマンのドキュメンタリーの映像があったので貼っておこう。



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1980年代のチェコフィル

ノイマンやコシュラーが活躍していた時代、パイオニアのレーザーディスクで「わが祖国」全曲や「スラブ舞曲」などを、ずいぶん楽しみました。やがて来る激動の時代、東欧のビロード革命とともに、チェコフィルの指揮者たちも次第に世代が変わっていきました。その後の変化は追従できていませんが、ノイマンのドキュメンタリ映像、貴重なものですね。

Re: 1980年代のチェコフィル

narkejpさん、お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
山形の春はまだ遠しでしょうか。当地も今年は例年になく寒く、あと2週間で桜の季節とは信じられません。
多分今年は開花も遅れるでしょう。

実はスラヴ舞曲を記事にしようとした際、取り上げたノイマンのCDにするか、コシュラー&チェコフィルのLP盤にするか迷いました。コシュラー盤もいずれ取り上げたいと思っています。コシュラーは若くして亡くなってしまいましたが残念です。1956年のブザンソンコンクールでアバドと1位を分け合っているんですね。
ノイマンは日本人にはとても親しみがあり、懐かしくもあります。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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