フリッチャイ・シュナイダーハン・シュタイルケル ブラームスの二重協奏曲

新年度の第1週が終了。学校や役所と違って年度で大きな変化がある職場ではないが、それでも今回は組織変更や今後の生産に関わる節目もあって、そこそこ新年度っぽい雰囲気の1週間だった。
さてハナキンの晩。何とした体たらくか、またも安物ソファで寝入ってしまい、気付けば日付変って深夜丑三つ時という情けなさ…嗚呼。気を取り直して渋茶を一杯。音盤もややシブい選曲でこの盤を聴くことにした。


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ブラームスの二重協奏曲。通称ドッペル。英語ならダブル・コンチェルトだが、ここはやはり独語の語感がいい。ドッペルと聞くだけでゾクッとくる。ブラームスの曲の中でも好きな曲の一つで、以前もセルがベルリンフィルを振って、オイストラフとロストロポーヴィッチが弾いた極めつけの盤の記事を書いた。今夜はこのブログで再三登場のお気に入りの指揮者フリッチャイが手兵ベルリン放送交響楽団を振り、シュナイダーハンとシュタルケルがソロをとったCDを選んだ。数年前に出た廉価盤の1枚でベートーヴェンの三重協奏曲が併録されている。

1961年ベルリンでの録音。病状進むフリッチャイの晩年にあっては精力的な録音をした時期にあたる。晩年のフリッチャイということから想像して、さぞやゆったりとしたテンポのスケール感の大きな演奏かと思うと、意外にも第1楽章は軽快なテンポ設定だ。もちろん冒頭のトゥッティから十分にタメが効いていて重量感に不足はなく、そのあと入ってくるシュタルケルもいつもながら切れ味のいい音で始まる。しかしそれ以上の重みを増すような曲の運びはなく、音楽はもたれず室内楽的に進む。第2楽章は静けさが曲を支配する中、フリッチャイ、シュナイダーハン、シュタルケルが寄り添うように歩みを進め、第3楽章に入っても主役のソリスト二人は互いの音を聴き合うようにして進む。オケとの会話も一体的に聴こえてきて好ましい。どうやらシュナイダーハン、シュタルケルも晩年の(といってもまだ四十代半ばの)フリッチャイの室内楽的なアプローチに同調し、一緒に音楽を作っているのだろう。先の書いた巨匠三人による演奏とはまた違ったこの曲の魅力を聴かせてくれる演奏だ。


この盤の音源があったので貼っておく。以下は第1楽章途中まで。



こちはらノイリントン&SWRによる現代的演奏で全曲を。やはりアプローチがピリオド風で、軽めのアインザッツと短かめのフレージング。重厚長大なブラームスではない。


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No title

ブラームスの二重協奏曲は聴くほどに味のある、好きな曲です、メンバーを聞くと聴きたくなっちゃいますが、今フリッチャイ関連のCDはいいお値段の出品ものしかないですね^^;人気は根強いようですし、またシリーズで再版してほしいものです。

Re: No title

最近CDはボックスセットが流行りですが、フリッチャイのボックスセットが出れば、迷わず<買い>ですね。

No title

ブラームス二重協奏曲の良いものがほしくて探したのですが、どうしてもフリッチャイ盤の顔ぶれに触手が伸びますね^^;どこもお高いのですが、HMVに比較的お値打ちでありました。表紙は与太さんお持ちの格調高いものじゃないですが、同内容です。

Re: Re: No title

私の手持ちのCDは2003年のリリースでした。当地のような田舎のショップだと時折古いものも在庫している場合があります。写真に写っている3人はベートーヴェンの三重協奏曲のメンバーです。ブラームスの方のシュタルケルは写っていません。michaelさんが見つけたのはこちらかな⇒http://www.hmv.co.jp/product/detail/1755954。シュタルケルの姿がありますね。

No title

はい、これです。
送ったとメールが入ったので楽しみです。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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