ヨッフム&アムステルダムコンセルトヘボウ管1986年来日公演 ブルックナー交響曲第7番

 
強風の土曜日。しかも寒かった。あす朝は更に冷え込んで最低気温の予報は零度だ。桜のつぼみも十分その気にはなっているのだろうが中々開かない。関東地方に限っては平年より一週間は遅い進行だ。
きょうは午前中少しギターを弾き、昼から野暮用外出。夕方には散髪して、遅まきながら気分も冬から春へ切り替えた。


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さて今夜は久々にあらたまって音楽を聴くことにした。選んだ盤はオイゲン・ヨッフムとアムステルダムコンセルヘボウ(現ロイヤルコンセルトヘボウ)管弦楽団によるブルックナーの第7交響曲。1986年来日時、昭和女子大学人見記念講堂でのライヴ録音の盤だ。しばらく前に隣り町高崎のタワーレコードのバーゲンで格安購入した。ヨッフムは60年代から80年代初頭にかけて独グラモフォン(バイエルン放響)とEMI(シュターツカペレドレスデン)で二度に渡りブルックナーの交響曲全集を残している。前者はLPで持っているがあまり印象の残るものではなかった。後者は何度か機会はあったが買いそびれている。しかしそれらを差し置いて、このライヴ盤は素晴らしくいい。

1986年の来日は1902年生まれのヨッフムが84歳のとき。すでに椅子に腰掛けての指揮であったが、下記のYouTubeでの映像でもわかる通り、まだまだかくしゃくとしている。ドイツ人らしいがっしりとした体格で、大きく手を広げてゆったりと音楽に寄り添うように指揮棒を振り、一方でオケにはかなり細かな表情付けを丁寧に指示している。

第1楽章の長い序奏部分。ここだけでもこの曲を聴く価値ありと思う数分間だが、ヨッフムは実に雄大かつ表情豊かに息の長い旋律を歌わせていく。ヴァイオリン群の弱音トレモロによるブルックナー開始の中から繰り出されるチェロの主題。この歌い出しの思い切りがよく、決然としている。以降もゆったりとしたテンポながら妙に深刻・神経質になるところがなく、歌い回しが大らかだ。第2楽章以降もスタイルとしては完全にロマンティック様式で、テンポはかなり動かし、フレーズはテヌートを効かせてたっぷりと歌う。ヴァントやチェリビダッケにようにガチガチにオケを支配して聴く側も緊張を強いられるようなブルックナー演奏の対極だが、少なくても第7番に関しては、ヨッフムのこの演奏は実によくマッチしている。この曲に関しては、マタチッチ&チェコフィルの演奏さえあればいいと思っていたが、このヨッフムのライヴ盤はそれと双璧をなす名演だ。
これほど生気にあふれ、かくしゃくとして巨匠スタイルの指揮棒を振っていたヨッフムであったが、この来日公演のわずか半年後1987年3月ミュンヘン郊外の自宅で亡くなった。


この盤と同じ演奏動画があったので貼っておく。1986年来日公演@昭和女子大学人見記念講堂。
第1楽章開始から半分ほどまで。開始から6分半ほど続く序奏もいいが、9分半過ぎからのヴァイオリン群とヴィオラ・チェロ群の対話、そしてそれを彩る木管群も聴かせる。



第3楽章スケルツォ。次第に力が入る。かなり自在にテンポを動かしている。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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