長谷川きよし 別れのサンバ


先日70年代のちょっと懐かしいレコードを聴いたが、その盤があったレコード棚の周辺を眺めていたら長谷川きよしのアルバムを見つけた。久々に『別れのサンバ』を聴くとしようか。この曲には、ギターを始めて間もない頃の、笑い話のような何とも情けない思い出がある。


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『別れのサンバ』がヒットしたのは、ぼくが中学3年から高校1年の頃だった。当時ぼくはまだ、コードをかき鳴らす以上のギターテクニックとは無縁だった。そんなときテレビで『別れのサンバ』を演奏する長谷川きよしを見て衝撃を受けた。こんなカッコいいギターがあったのか。それからせっせと彼の演奏をコピーした。といってもレコードは持っていなかったから、テレビやラジオから流れてくる曲をそのまま耳コピーするしかなかった。それでも練習の甲斐あって何とかそれらしく弾き、ギターに合せて下手な歌をうたうことが出来るようになった。高校に入りしばらくした頃、ギター・マンドリン部の部室を訪ねると一人の先輩がいた。「何か弾いてみて」と言われたので『別れのサンバ』を弾いた。8小節のイントロをそれらしく弾き、続いてギターに合せて歌もうたった。すると先輩が「歌はいいよ(笑)スケール弾いて」ぼく「はあ?スケール…」先輩「スケール、音階、ドレミ」、ぼく「はあ…」 楽器の基本である音階・スケールも知らずにいた田舎の高校生のクラシックギターとの出会いは中々笑えるエピソードで始まり、それからの高校時代は日々スケール練習に明け暮れた。そして当然ながら以来ギター伴奏で歌うことは止めた。





YouTubeに昔と変わらない、いや昔以上にグルーヴしていてカッコいい彼のギターと歌があったので貼っておこう(仙道さおりのカホンもカッコいいぜ!)。彼は70年代初頭にいくつかのヒットを出したあと、メジャーな場面から姿を消した。その後彼は当地群馬県高崎市近郊の新町(しんまち)という小さな町に居を構え、全国の根強いファンに支えられて活躍を続けている。HPによれば今まさにヨーロッパツアーの真っ最中だ。レコードで彼の歌声は聴いた今夜は、ギターで『別れのサンバ』を爪弾こうか。キーはCmだ。ついでに歌もうたってしまおうか。
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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