マタチッチ&チェコフィル ベートーヴェン 交響曲第3番『英雄』


きょうも暖かな一日。当地北関東の前橋でも桜はほどなく満開か。天気次第でうまくいけば今週末にも花見が楽しめるかもしれない。 さて、きょうの午後は3時過ぎから夕方まで近在の取引先にて打合せ。5時少し過ぎに終了してそのまま直帰と相成った。いつもより早い帰宅で時間もあったので、腰を据えてがっちりした曲を聴こうかと思い、こんな盤を取り出した。


R0011923.jpg   R0011919.jpg


ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮チェコフィルハーモニーの演奏するエロイカ・シンフォニー。70年代には廉価盤LPで出ていたもので、現在もコロンビアの千円盤シリーズにある。1959年録音。マタチッチが60歳のときのものだ。
晩年のブルックナー指揮者としての印象が強いので、彼のベートーヴェンと聞くと、ゆったりしたテンポの雄大なスケールの演奏かと想像してしまうのだが、第1楽章が始まってすぐその予想は裏切られる。音楽は実に若々しく颯爽と進むのだ。晩年のブルックナーにしてもマタチッチは決して遅いテンポをとる指揮者ではない。このエロイカも出だしから程よいテンポにのり、軽めのアクセントを打ち込みながら曲は前へ前へと進む。音価も決して長く取らず、むしろ短めに切り上げる。各声部の描き分けも明快で団子状態にはならない。よく整理された演奏だ。
それにしてもこの曲、取り分け第1楽章はよく出来た音楽だ。舞曲由来で娯楽的音楽になりがちの三拍子という拍子を使いながら、これほど力強く推進力に満ちた曲は他にないだろう。横に流れるメロディーと縦に打ち込んでいくアクセントとが実によく組み合わされ、展開部をはじめ各所でヘミオラを駆使して緊張感を作りあげて抜群の効果をあげている。
マタチッチは冒頭こそ軽めの曲運びだが、曲の進行に従い展開部や終盤ではティンパニーを強打させ、金管群も力強く鳴らすなど、よく計算をしている。チェコフィルの音も分離よくきれいに録られていて文句なし。もちろん第2楽章以降も音楽の組み立てに変化はなく、明晰で整った素晴らしい演奏だ。


↓↓にほんブログ村ランキングに参加中↓↓
↓↓↓↓バナークリックお願いします↓↓↓
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)