アファナシエフ ショパン マズルカ集


桜はすでに散ったが、きのうきょうと花曇りといったらよいか、気温も低く寒い週末だった。昨晩そして今夜も、押入れにしまおうかと思っていたストーブに灯をつけた。きのうの土曜日は野暮用で出かけた折に隣り町高崎のタワーレコードへ。このところあまり音楽を積極的に聴く気にもならず、従ってこれといってほしいCDも見当たらなかったのだが、それでも2枚だけ買い求めてきた。そのうちの1枚、ヴァレリー・アファナシエフの弾くショパン・マズルカ集をさきほどから聴いている。


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日本コロンビアの廉価盤シリーズ;クレスト1000には現代の名盤が目白押しだ。アファナシエフの盤もいくつかある。バッハ、モーツァルト。シューベルト、ブラームス、いずれもが最近の演奏には中々みられない孤高の境地というべき名演だ。このマズルカ集には全部で13曲が収められているが、そのうちわずか2曲が長調作品。残り11曲はひたすら短調の作品を弾いている。
ぼくはショパン・ファンというわけではないが、ときどき聴きたくなってルビンシュタインやミケランジェリの盤などを引っ張り出す。ショパンの作品の中ではマズルカやバラードを好む。特にマズルカはショパンの望郷の思いが詰まっていて特別な存在だ。アファナシエフはどの曲も通り一遍のマズルカとしては弾いていない。テンポは三拍子であることを忘れるほど解体され、そして彼の意識のもとで再構築される。グールドはショパンの公式録音を残さなかったが、解体と再構築という点において、グールドがショパンを取り上げたら、こんな演奏になるかもしれないとさえ思う。『絶望と悲惨と荒々しさに満ちた無克の歌』とアルバムのライナーノーツにあった。
クラシックをもっと気軽に楽しみましょうと、とかく万人に受け入れられるように砂糖菓子のような選曲や企画、解釈が目に付く。そうした試みはもう何十年も続いてきたが、一体何が残ったというのだろうか。どんな音楽もそれぞれがごく一部の人だけの慰安のためでいいのではないか。アファナシエフの演奏を聴いているとそんな風に思えてくる。
(なおこの録音は、当地群馬県東部にある笠懸野文化ホールでちょうど11年前の2001年4月23・24日行われている)


彼を取り上げたドキュメンタリーがあったので貼っておこう。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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