ブロムシュテット&SKD ブルックナー交響曲第7番


ときどき頭痛に見舞われることは以前にも書いた。きのう月曜日、連休明けのボケた頭の復調遅れだろう、昼過ぎから頭が重くなり、夕方には頭痛MAXの状態になってしまった。薬も効かず、いつもは効果のある熱めの風呂も効かず、珍しく早い時間に床についた。しかし一夜明けても相変わらず後頭部が痛む。酷くなるようだったら早めに退社しようかと思いつつ頭痛薬を飲んで出社。昼前になってようやく楽になり何とか終業時刻まで持ちこたえた。まったく、やれやれだ。
さて、いつもながら音盤を聴くゆとりもないのだが、気分転換にと、こんなアルバムを取り出した。ヘルベルト・ブロムシュテット指揮シュターツ・カペレ・ドレスデン(SKD)によるブルックナー交響曲第7番。1980年の録音だ。


R0012078.jpg   Blomstedt.jpg


ブロムシュテットは好きな指揮者の一人。N響客演時代にはよくテレビでその姿をみた。颯爽としていて、妙に深刻にならず整然と音楽を進めるが、ときの熱い一面も見せる指揮者だ。いつだったかN響を振ったチャイコフスキーの5番は名演だった。このブルックナーの録音は発売当時からSKDの優れたアンサンブル能力と魅力的な音色、ブロムシュテットの奇をてらわない正統的な解釈、そしてそれらをよく捉えた日本コロンビアによるデジタル録音という評価が定着している。一方で、朝比奈隆やマタチッチなどの録音に比べスケール感や味わいに乏しいという意見もあった。そんなことを思い起こしつつ久々に聴いてみたのだが、やはりこれは長く聴きつがれるべき録音だとあらためて感心した。
まず冒頭、弦楽セクションによる息の長い主題からして、その透明感あふれる響きに魅了される。SKDの弦楽セクションはピッチがよく揃い、ボーイングも過度に深くなくヴィブラートも控えめ、加えてブロムシュテットの指示だろうがフレージングの呼吸が極めて自然体だ。マタチッチ&チェコフィルによる名盤の圧倒的なスケール感や深い呼吸はもちろん魅力的だが、ブロムシュテット&SKDのこの響きも唯一無二ではないか。オルガンの音響をイメージして作られているブルックナーの交響曲において響きの透明感はとても重要だ。各楽器間の音量バランス、ピッチ、音出しタイミングなど、うまくコントロールしないと団子状態の重苦しいだけの響きになりかねない。むしろ少々軽量級ではないかと思わせるくらいの音響イメージの方が本来はブルックナーの意図に相応しいのかもしれない。もちろんこの演奏が軽量級というわけではない。余裕を持ってコントロールされた音響といった方が適当だ。そうした特徴は第1楽章の主部や第2楽章など、いかにもブルックナー的な響きが次々と繰り出される段になると益々生きてくる。第3楽章のスケルツォの推進力も文句なしだ。

ブロムシュテットはその後1998年から2005年までライプツィッヒ・ゲヴァントハウスのシェフになり、ブルックナーを再録することになる。残念ながらゲヴァントハウス時代の盤を持ち合わせていないが、ブルックナー以外、ブラームスやメンデルスゾーンの評判も高い。機会があれば聴いてみたいと思っている。


この盤の録音当時、1981年にSKDと来日した際のライヴ。ブルックナーの第4番スケルツォ楽章だ。SKD黄金期。ホルンにはあのペーター・ダム、ティンパ二にはゾンダーマンが!



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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