エドアルド・カテマリオの弾くスカルラッティ


時折小雨がぱらつく曇天の土曜日。終日家にこもって何をするでもなく怠惰に過ごす。昼間久々にギターを取り出し、ほんの付き合い程度に練習。練習といえば聞こえはいいが、単に気ままに弾いただけのこと。きょうはスカルラッティのソナタをあれこれ弾いてみた。聴き馴染んだ曲も多いが、これまでに身を入れて練習したこともないので、難しいところは一人で笑ってごまかしつつ楽譜と格闘と相成った。


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そういえば…と、イタリアのギタリスト;エドアルド・カテマリオがスカルラッティ他イタリアンバロックのチェンバロ曲からの編曲物を弾いた盤があったのを思い出して聴いてみることにした。写真のARTS盤がそれで、確か数年前に買い求めた。お馴染みのスカルラッティのソナタが9曲、それとペルゴレージのソナタ、ディランテのソナタから3曲が収められている。エドアルド・カテマリオは90年代初頭にいつくかの国際コンクールで優勝しているイタリアの名手だ。

カテマリオの弾きぶりは実に明快で歯切れがいい。特に音を引きずらずややスタカート気味にコントロールするところが元のチャンバロを思わせる効果を上げてて中々いい。一方でスカルラッティが時折みせる抒情的な曲想ではテンポを落として表情豊かに弾き進めて、懐の深いところもみせている。スカルラッティや併録されているチマローザやデュランテも、内声部ぎっしりのポリフォニックなバッハなどと違って、旋律一本勝負的なところがあってギターによく合う。この盤でカテマリオはエンリケ・ガルシア1918年作No.202のギターを使っていて、いかにもオールドスパニッシュギターらしいどっしりとした低音と反応のいい高音が録音からもよく分かる。

YouTubeから二つ。
イタリアのテレビ番組への出演。前半はギターそのものの紹介をかねたインタヴュー。後半でバッハ、ソル(画面テロップではジュリアーニと誤記)、ファリャなどを弾いている。この番組では楽器エンリケ・ガルシアを使っている。彼のHPによると、1890年から1935年頃の古いスペイン製ギターをコレクションして使っているようだ。



こちらは今年2012年3月のバッハ・フェスティバルでのライヴ。組曲BWV.996と1004のシャコンヌ。



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この魔笛は…

なかなかいい演奏ですネ!
全体のスタイルは、趣味が合いませんが
音楽的に正確なフレージングの演奏
初めて聴きました…

ところで、イバニエスなら4本持ってます!

Re: この魔笛は…

> なかなかいい演奏ですネ!
> 全体のスタイルは、趣味が合いませんが
> 音楽的に正確なフレージングの演奏
> 初めて聴きました…

そう、やや誇張はあるものの、フレーズが実に明快。出だしと終わりがはっきりしているし、音をダラダラ続けずに切ることへ配慮している点が◎ですね。
1991年、92年にセゴビア国際とアレキサンドリア国際に優勝とか。最近も来日しているようです。私はギター奏者にあまり詳しくないのでよく知りませんでしたが。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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