アンチェル&チェコフィル スメタナ 連作交響詩<わが祖国>全曲


今週始めに梅雨明けとなって三日ほど暑い日が続いたが、きょうは一転冷たい北東風が吹き込み、昨日との気温差10℃の肌寒い一日となった。さて金曜日。例によってホッとひと息の週末の晩だ。幸い暑さも感じず長袖パジャマで程よい温度感。何日かぶりでアンプの灯を入れて音盤棚をサーチして目が合ったのはこの盤だ。


AncerlKarel-Cavouk (375x480)   R0012419 (480x480)


先週の土曜日に聴いたコンビ、カレル・アンチェル指揮チェコフィルハーモニーによるスメタナの<わが祖国>の全曲盤だ。しばらく前にアンチェルの録音が廉価盤でまとまってリリースされた際の1枚。今もシリーズを変えて出ていて入手可能だ。

先日聴いた管弦楽名曲集ではキレのいい、スッキリと引き締まった造形を聴かせてくれたアンチェルとチェコフィルだが、この盤ではやや趣きが異なり、少しロマンティックに寄った解釈をみせる。やはり曲が曲だけに、彼ら自身の血に直接訴えるのだろうか、あるいは聴く側のぼくの方に心理的バイアスが加わるのか、多分その両方だろう。有名な第2曲ヴラタヴァ<モルダウ>など聴いていると、テンポはゆっくり目だし、前半もやや抑え気味の表情付けで実にしみじみと歌いぬく。先日のオーケストラピースとはやはり明らかに違う。また第3曲のシャールカでは下記の映像でもわかる通り、終盤の劇的な展開は目を見張るものがある。第5曲<ターボル>冒頭の序奏では、強烈なティンパ二の強打と、終始浸透力のあるファンファーレを聴かせる金管群が印象的だ。チェコの殉教者;ヤン・フスの不屈の魂を表現しているのだろう。
こうして連作交響詩<わが祖国>全曲をあらためて聴いてみると、その名の通り、様々なモチーフを連ねた実に立派な交響作品で、大規模な広義のソナタとしての交響曲とは当然異なる趣きだが、モルダウの美しい旋律だけに耳を奪われず、ぜひ他の曲も通して楽しみたいと感じた次第だ。


第3曲<シャールカ>
1968年の演奏とあるからソ連の侵攻直前、おそらくチェコフィルとの最後の演奏に近い頃だろう。



モルダウの後半。晩年を送ったカナダでの演奏がこちらに。1969年、小澤のあとを受けるかたちでトロント交響楽団のシェフになったが、4年後の1973年には世を去った。埋め込み不可なので以下のURLにアクセスを。
http://youtu.be/FvhQ2JwsnWA


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連日のアンチェル盤

どちらにコメントしようかと迷いましたが、「わが祖国」のほうへコメントいたします。チェコフィルの「わが祖国」全曲盤は、アンチェル、ノイマン、クーベリックと三種類を聴いています。いずれもいい演奏ですね。アンチェルのステレオ録音は、できるだけ聴いてみたいと思っています。

Re: 連日のアンチェル盤

narkejpさん、こんにちは。
このところアンチェル&チェコフィルを続けて聴きながら、その優れた演奏にあらためて感銘を受けているところです。忘れた頃に日本コロンビアが復刻してくれるので、タイミングみて他の盤も聴いてみようと思っています。 あっ、きょうもまたアンチェルです(^^;
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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