アルゲリッチ 1978&1992年コンセルトヘボウ・ライブ 協奏曲編


お盆休みが終わり仕事再開。午前中は休み中に溜まったメールの処理、月曜定例の会議、午後はちょっとした打合せと、休み前からの懸案事項の調整ほか。いつものことだが長期休みのあとの初日は何となく一日が長く感じる。


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さて昨日の続きで、アルゲリッチのコンセルトヘボウでのライヴ盤を取りあげる。
きのう書き忘れたが、このライヴシリーズは共に十年ほど前にEMIからリリースされた。国内盤も出たと記憶しているが、手元にあるのは輸入盤。おそらく幾らか安かったのだろう。
昨日のソロ・リサイタルから転じてきょうの盤は協奏曲が二つ、モーツァルトの第25番とベートーヴェンの第1番が収録されている。モーツァルトはシモン・ゴールドベルク指揮オランダ室内管弦楽団、ベートーヴェンはハインツ・ワルベルク指揮のロイヤル(アムステルダム)コンセルトヘボウ管弦楽団(RCO)が伴奏を付けている。それぞれ1978年、1992年のライヴ録音。

仔細に調査したわけではないので曖昧だが、アルゲリッチのモーツァルト録音はそう多くはなかったはずで、この25番もこれが唯一ではなかったか。ハ短調の傑作第24番と、第26番『戴冠式』、最晩年の白鳥の歌とでもいうべき第27番、それらの間にあって、この25番ハ長調は華やかで相応の規模の曲ではあるが、演奏に接する機会はそう多くない。アルゲリッチのピアノで聴くとこの曲は一層豪華で、ときにアグレッシブでさえある。特に第1楽章は少々構えが大き過ぎるとさえ思えるほどだ。伴奏を付けているゴールドベルク指揮オランダ室内管弦楽団がいささか非力に思えるほどで、アルゲリッチのソロが少々浮いている感さえある。中では第3楽章のロンドが軽やかで、オケとのマッチングも悪くない。
一方ベートーヴェンは録音年代の違いによる音質差や編成の違いもあるが、さずがにオケ(RCO)が格違いに立派で、アルゲリッチのピアノもそれとバランスし、よく調和している。第1楽章でもアルゲリッチのピアノに力ずくのところはなく、上質のオケのバックを受けて、余裕をもって自在に弾き、楽しんでいるといった感じだ。この第1番はベートーヴェン二十代の作品で、よくモーツァルト的な作風と言われるが、あらためて聴くと、展開部など後年のベートーヴェンらしさが十分うかがえる。アルゲリッチの相性としては、モーツァルトよりは格段に良く、生き生きしかし過ぎずに弾いていて好ましい。

ところで話はアルゲリッチから離れるが、この盤の指揮をとっている二人は共に日本との関係が深い。シモン・ゴールドベルクは山根銀二(その昔、岩波新書の「音楽美入門」や「音楽の歴史」を何度も読み返したものだ)の姪;山根美代子と結婚し、晩年は立山が望める富山県大山町のホテルで過ごし、そこで没した。またベートーヴェンを振っているハインツ・ワルベルクは度々NHK交響楽団に客演し、日本のファンにはお馴染みだった。


小澤と協演したベートーヴェンのP協第1番;第3楽章の冒頭2分ほど。オケはバイエルン放響。1983年。



1949年アルゲリッチ8歳のときの演奏。公式の場で初めて弾いた協奏曲とのことだ。同じベートーヴェン。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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