クレメル&バーンスタイン ブラームス ヴァイオリン協奏曲


月曜の体育の日を含めて三連休。連休はありがたいという人が多いだろうが、何かを記念して歴史に刻んだ日取りを効率優先でシフトするというのは理解に苦しむ。体育の日は10月10日だろうが!と、文句の一つも言いたくなる。効率と利便性という都合にいい言葉にごまかされ、事の本質を見失いかねない。
…おっと、この与太ブログは人生を語らず、天下国家を論ぜずでした。


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さてきのう土曜日は午後から隣り町のマンドリン楽団の練習に久々に参加。夕方からちょっと遠出して外食。帰宅後一気に眠気がさしてきてソファで爆睡。気付けば丑三つ時という週末お定まりのグータラ生活。目覚めに深夜の珈琲。群馬が誇るトンビコーヒーの豆で一杯。少々小腹も空いたので、天然酵母が売りの近所のパン屋で仕入れたクロワッサンもほお張りつつ、こんな盤を取り出した。ギドン・クレーメルが弾くブラームスのヴァイオリン協奏曲。バーンスタイン指揮のウィーンフィルが伴奏を付けている。録音は1982年於;ムジークフェライン。クレーメルにとっては1976年のカラヤン&ベルリンフィルとのEMI盤に続き2回目の録音となる。


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先日ジネット・ヌヴーの弾く同曲の記事を書いた。これまであまり取り上げていなかったが、実はブラームスのヴァイオリン協奏曲は、好きな協奏曲の筆頭といってもいい。手元には10種を下らない盤があるはずだ。このクレーメル盤はもちろん彼のヴァイオリンが主役ではあるが、同時にバーンスタインとウィーンフィルという、70年代後半から80年代初頭にかけて蜜月時代を送り数々の独墺系レパートリーの録音を残したコンビを聴く盤でもある。バーンスタイン&ウィーンフィルのコンビはこの時期にブラームスの交響曲全集を作った。このクレーメルとの協奏曲もその流れを汲むものだ。
曲は冒頭からバーンスタインとウィーンフィルの濃厚な響きで始まる。拍節のアインザッツは深く重量感を伴う。しかしオケの音色は明るめで、北ドイツ風の渋いブラームスではない。クレーメルのヴァイオリンはテヌートを効かせた歌いっぷりで、ブラームスの息の長い旋律をたっぷりと歌う。もちろん頻出する技巧的な難所も難なく弾き切る。新時代の旗手と言われたクレーメルもこうして聴くと、やはり恩師オイストラフ同様、ロシア・ソヴィエト派の継承者らしく十分伝統的で一時代前のスタイルも身に付けていることが分かる。なおこのクレーメルの演奏、第1楽章のカデンツァにはよく弾かれるヨアヒムのものではなく、マックス・レーガーの<前奏曲とフーガ・ニ短調作品117第6>から、その前奏曲が使われている。
第2楽章アダージョでは冒頭のオーボエソロを始め、随所でウィーンフィルの美しさが光る。第3楽章はジプシー風のロンド。バーンスタインの指揮はロンドの軽やかさとは無縁で、どっしりと腰を据えた響き。いささか付点音符が重く、フレーズを引きずる感じもあるが、ロンドとはいえやはりブラームスの曲。これ位の重量感があっていいのだろう。全編聴き終えると、演奏のイメージ同様ずっしりとした充実感が残る、正に重量級の名演だ。


第2楽章



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No title

私は若いころから髪の毛が少ないので(涙)床屋は何十年も行っておりませんが、最近はいろんなお店で、クラッシックやジャズなど素敵な音楽を聞かせるところが多いですね!

Re: No title

たけさん、連続コメント、ドモッ!
居酒屋もラーメン屋もBGMにジャズが流れていることが多いですね。民謡が流れるかジャズが流れるかだけで相当イメージが変ります。私は居酒屋は民謡でいいんじゃないかと思いますけどね。妙に何でもかんでもオシャレ、オシャレで片付けるのは意に沿いません。

プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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