11月5日が命日 ホロヴィッツ スカルラッティ・ソナタ集


秋たけなわ、そして霜月11月スタート。今年も残すところ二ヶ月となった。先週は風邪で往生。職場でも熱っぽくて集中出来ず、家でも音楽を聴くことも楽器を取り出すこともなく過ぎた。幸い昨日までにほぼ回復。まだ鼻の奥の方がすっきりしないが仕方ない。 週明けの月曜日、定例の会議、関連業務の報告等まずは大過なくこなし、夕方も終業後あまり遅くならない時刻に会社をあとにした。


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ところで11月5日はピアノのホロヴィッツの命日だそうだ。例によってWikipediaで知った。そういえばいつだったか彼の盤について書いたなあと思い出し、検索してみたら1年前の10月のことだった。 命日にちなみ今夜は手元にある彼の盤の中からスカルラッティのソナタ集を取り出した。1964年の録音で、彼の盤歴あるいはスカルラッティの演奏を語るとき必ず登場する盤でもある。手持ちの盤は80年代初頭に買ったLPだが、もちろん現在もCDで入手できる。収録曲は以下の通り。現在出ているCDにはさらに数曲が追加されている。

side-A
1.ソナタ ニ長調L.424 / 2.ソナタ イ短調L.241 / 3.ソナタ ヘ長調L.188
4.ソナタ ヘ短調L.118 / 5.ソナタ ト長調L.349 / 6.ソナタ ニ長調L.465
side-B
1.ソナタ ホ長調L.21 / 2.ソナタ変ホ長調L.203 / 3.ソナタ ホ短調L.22
4.ソナタ ニ長調L.164 / 5.ソナタ ヘ短調L.187 / 6.ソナタ イ長調L.391

ホロヴィッツの熱心なファンでもなく、イタリアンバロックに特別な興味があるわけでもないので、この盤について多くを語る資格も知見もないのは我ながら残念…そう地団駄踏みたくなるくらいこの盤は曲も演奏も中々チャーミングだ。いずれの曲もスカルラッティが極めたチェンバロの魅力と可能性にあふれた作品群だが、19世紀的ヴィルティオーゾの系譜を受け継ぐホロヴィッツがモダンピアノを駆使しながら、どちらかといえば音色をモノトーンに抑えて淡々と弾いている。しかし時々見せる切れ味のいい技巧はさすがで、何とも軽妙かつ自在に音符を操っている感じがする。音が跳躍する曲、横に流れる曲、陽気でコミカルな曲、悲しみ湛えた叙情的な曲、それぞれに味わい深く、その作品の個性をよく伝えてくれる。
スカルラッティのソナタはギター弾きにも馴染みの曲で、ぼくもときどき楽譜を広げて下手なりに楽しんでいるが、原曲が持つ鍵盤楽器での軽妙な味わいをギターで再現するには相当な技巧が求められ、中級程度のアマチュアでは中々歯が立たない。


L.33.1986年、60年ぶりに訪れたモスクワでのライヴ映像。巨人晩年の至芸というべきか。


同じくL.23



ノルウェイのギタリスト;ルンドスタットの演奏でL.23。
少し珍しい英国の製作家;トレヴァー・センプレの楽器を使っている。ぼくはたまたまこの楽器をmixi仲間の演奏会で試奏したことがある。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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