アファナシエフ ショパン 夜想曲集


気付けば11月も半ばになる。当地群馬県南部では市街地の紅葉が進行中。日中は陽射しを受けて街路樹のイチョウやケヤキが輝き、同時に少しずつ葉を落としつつある。このあと寒波が到来し、あるいは冷たい秋の雨に打たれると一気に葉を落とすことになる。自宅の部屋でも夜にはときどきエアコンの暖房を入れている。そろそろアラジンストーブを引っ張り出す頃だ。


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このところ音盤ネタから遠ざかっていたが、今夜は少しだけ何か聴こうと思い、先日買ってそのままになっていたアファナシエフのショパン;夜想曲集を取り出した(こちらで試聴も)。アファナシエフはこのブログでは度々取り上げている。最初に聴いたのはバッハの平均律だった。その演奏に心打たれて、モーツァルトやショパン、ブラームスやシューベルトの盤を手に入れた。幸いDENONの廉価盤シリーズで彼の主要がアルバムが手に入る。

少し前に同じショパンのマズルカ集の記事を書いたが、この夜想曲集も彼の個性が十全にあらわれ、同時にショパンが持ついくつかの側面のうち、どちらかといえば裏側とでもいうべき側面がよく表現されている。マズルカ集で短調作品への拘りがあったが、この夜想曲集も同様だ。収録された9曲のうち長調作品は2曲、残りの7曲はすべて短調作品。そして夜想曲として一番ポピュラーな作品9の2は収録されていない。
この盤に聴くアファナシエフの演奏は、ショパンの夜想曲という言葉からもっとも安易に想像しがちな<サロン的で慰安に満ちたロマンティックで美しい曲>とは対極にある演奏だ。すべての曲でテンポは遅く、音は透明で鋭い。曲想は深く思い悩み、ときに瞑想する。夜を想うどころか、死の闇に想いをはせ、引きずり込まれそうになる。夜がロマンティックな夢想の時間であると同時に、闇であり死の世界へ通じる時間であることを、この演奏は強く訴えているように感じる
小説も書き、現代思想やインド哲学にも傾倒するアファナシエフがライナーノーツでこう語っている。『ショパンは素敵でもなければ、チャーミングでもない、ショパンは魂の音楽』 彼の演奏を聴くとそのことがよく分かる。
なおこの録音はマズルカ集同様、すぐれた音響で知られる当地群馬県東部の笠懸野文化ホールで1999年6月に行われている。


音源はこれしか見つからなかった。作品9の1



以前も貼ったアファナシエフのドキュメントから<その2>



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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