ムランヴィンスキー&レニングラードフィル チャイコフスキー交響曲第4番


この週末、当地北関東は陽射し少なく寒さにふるえた。師走、秋も終わって冬到来だ。きょう日曜日も午前中わずかに日照があったが、その後はまるで日本海側のこの時期のような天気で、終日部屋の暖房を入れたまま過ごした。今年も残すところひと月となった。
ところで作曲家が過ごした土地とその土地の風土との間には強い関係があるように感じる。秋、枯れ葉舞う季節のブラームス、そして冬から春にかけてのチャイコフスキー…。冬到来を実感したきょう日曜日の昼下がり、久しぶりにムラヴィンスキー指揮レニングラードフィルによるチェイコフスキーの4番を取り出した。60年代初頭、演奏旅行で西側を訪れた際に独グラモフォンによって録音された4番から6番の中の一つで、昔からこの曲の決定盤とされてきた。


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手元には知人から譲り受けた60年代後半に出たLP盤と近年リリースされたCDとがあるが、きょうはLPをセットした。40年経過している古い盤だが、その知人があまり聴いていなかったのか盤は新品のようにきれいで、ノイズのないいい音が出てきた。このコンビの演奏というだけ好事家諸氏にはすべて察しがつくだろう。徹底的に鍛えられたオケとそのオケを完全にコントロールした演奏で、まったく隙がない。あの透徹した鋭い眼光ににらまれたら、オケの面々も震えあがったに違いない。

以前の記憶ではもっと速めのテンポで押していたと思っていたが、きょうあらためて聴くと終楽章以外は思いのほか中庸のテンポ。第1楽章冒頭のファンファーレ以降、寄せては返す息の長いフレーズに対して加速と減速を繰り返しながら、時に荒々しく時に甘くオケの音色をコントロールしていく。完璧なアンサンブルと透明な音色、時々聴こえてくる当時のロシア系オケの特徴的な金管群の咆哮、オケのみならず、聴いているこちら側も完全にムラヴィンスキーの制御下に入ってしまう。 圧巻は第4楽章。冒頭、あの<ルスランとリュドミラ序曲>の快演を彷彿とさせる圧倒的なトゥッティで始まり、以降もまったく手綱を緩めず音楽は進む。金管群の衰えないエネルギー、弦楽群の筋金入りのカンタービレ、テクニカルな木管群。このコンビの実演に接した人たちが一様に口にする戦慄にも似た感動はこの録音からも容易に想像できる。


5番の終楽章を振るムラヴィンスキー。



この盤の音源。終楽章。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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