イギリス弦楽小品集


12月に入って寒い寒いといっていたら、追い討ちをかけるように寒波到来。メガトン級低気圧が日本付近を通過中で日本海側を中心に大荒れの天気だ。きょう土曜日、当地群馬県南部も強風吹き抜け、上越国境でブロック仕切れなかった雪雲が一時平野部近くまで押し寄せてきた。そんな中、アレコレしているうちに一日が終わった。夜半になって、昼間芯交換をしたアラジンストーブに火をつけ一服。きのうの<管楽>のアルバムで思い出し、今夜は<弦楽>の盤を取り出した。


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ナクソスのイギリス弦楽小品集。ナクソスが大いに話題になった十年ほど前に買い求めた。イギリス近現代作曲家の手になる弦楽合奏の作品ばかりが収められている。収録曲は以下の通り。なおこの盤はうっかり買いではない(^^;

1. ジョン・ラター/組曲
2. チャールズ・ウィルフレッド・オール/コッツウォルド丘陵の民謡
3. ジョージ・メラクリーノ/遊戯
4. ピーター・ドッド/アイルランド牧歌
5. セシル・アームストロング・ギブズ/小さな舞踏組曲
6. フランク・コーデル/チャールズ一世のガイヤルド
7. デーヴィッド・ライアン/小組曲
8. ロイ・ダグラス/カンティレーナ
9. フィリップ・レイン/パントマイム

この盤が出た2000年前後のナクソスレーベルはユニークなコンセプトのアルバムを次々に出し、クラシック音楽界に大いに話題を振りまいた。それまで廉価盤レーベルというと、多くが大作曲家の名曲路線が中心だったが、ナクソスはあえてマイナーな作曲家、マイナーな作品、マイナーな演奏家を探し出してきた。このイギリス弦楽小品集もそんな盤の一つで、実際かなりのセールスを記録した。

イギリスの近現代作曲家の多くは、エリザベス朝の音楽やその当時の弦楽合奏への傾倒が顕著で、パーセル、エルガー、ブリテン、ホルストなどいずれも秀逸な弦楽合奏曲を残している。この盤にリストされている作曲家はごく普通のクラシックファンにはあまり馴染みのない名前が並ぶが、イギリス伝統の合唱やライトクラシック、編曲などで仕事をしている職業作曲家達だ。彼らも伝統的な弦楽合奏への思いがあるのだろう、この盤に聴くように美しく親しみやすい好ましい曲を残した。
合唱分野で有名なジョン・ラター(写真)の組曲は<さすらい><私の青縁取りのボンネット><おお、ウェイリー、ウェイリー><アイロンをかける>といった副題を持つ小品からなり、いずれもが美しくノスタルジック。ロイ・ダグラスのカンティレーナは深く静かな抒情とたたえ、デイヴィッド・ライアンの小組曲は快活かつ機知に富む。
この盤の好調なセールスを受けて続編が第6集までリリースされたが、この第1集がもっとも優れているというの大方の評価のようだ。「これ、お薦めですよ」といったことはなるべく言わないようにしているが、この盤はあらゆる音楽ファンに薦めたい。


ジョン・ラターの組曲の第3楽章<おお、ウェイリー、ウェイリー>。
昔からよく歌われるスコットランド民謡だ。



キングス・シンガースが歌う<おお、ウェイリー、ウェイリー>。
バッハ無伴奏チェロ第1番を模した伴奏で中々面白い。



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ホルストや

ボーン・ウィリアムスの吹奏楽
正しくは軍楽隊作品は、今もって吹奏楽の最高の作品の一つです
ホルストの組曲1番…シャコンヌで始まります
組曲2番…これも民謡の宝庫
ボーン・ウィリアムスのイギリス民謡組曲、海の歌

どれも1回だけ振りました
もう一度演奏したいネ!

Re: ホルストや

Mazaさん、どもっ。
日本にいると当然ですが、海外現地の音楽実態、歴史などよく分かりません。イギリスでの合唱や吹奏楽の歴史や広がりは日本で想像しているレベルとはまったく異なるようですね。きのうの管楽アンサンブルじゃないけど、今も昔も弦より管の方が初心者でのアンサンブルは容易でしょうから、そうした需要もあったのしょう。
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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