内田光子 ショパン ソナタ第2番・第3番


今朝の関東一体はこの冬一番の冷え込みとなった。7時少し前の通勤途中、車の外気温計は氷点下3℃。空には雲ひとつ無く、東の地平線から昇る朝日がまぶしいほど。関東内陸平野部の光景は中々大陸的だ。 三連休明けで午前中少々調子が出ず、午後は定例会議他、夕方からは管理職仲間の忘年会とあわただしく終わった。以前から度々つぶやいているが、このところスピーカーに対峙して音楽を聴くことが少なくなった。このブログで取り上げた音盤も五百枚近くなり、音盤棚をさっと見回しても、いつぞや記事に取り上げたなあと思う盤が多くなったし、棚を見回しながら中々これと定まらずに終わることもしばしばだ。今夜は忘年会でいささか疲れて帰還。頭痛も少々。もう日付が変わる時刻。部屋を暖め、熱い渋茶を一服。何か聴こうかと思い、こんな盤を取り出した。


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内田光子が弾くショパンのソナタ第2番と第3番。今から25年前1987年の録音。数年前に廉価盤で出ているのを見つけて手に入れた。内田光子のネームヴァリューは国際的には相当なものだし、実際彼女の活躍の主体は海外だ。1970年のショパンコンクールで第2位になった実力派(現在まで邦人では最高位)だからショパンも悪かろうはずはないのだろうが、彼女のショパン録音はほとんどなない。アマゾンでもユニバーサルの彼女のHPでもこの盤以外に見当たらない。しかも数年前に千円盤で出たのに、現在は数倍以上のプレミアムが付いていて驚いた

この盤の録音当時はモーツァルトのソナタや協奏曲を盛んに録音して話題になり、内外で認められる存在になった時期。この盤は当時の勢いを感じさせるようなやや速めのテンポと中々強靭なタッチのショパンだ。曲がソナタということもあるが、ゆったりとしたロマンティシズムを期待すると裏切られる。強い集中力とそれを形にするテクニックと力感にあふれている。第2番は冒頭からせきを切ったような音の洪水、また第3番が晩年の作品であることを忘れさせる力感に満ちた表現を聴かせる。比喩は適当ではないが、まるでベートーヴェンのソナタのように聴こえてくるほどだ。
80年代に国際的な評価を受けるようになってから、彼女の演奏曲目はモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ドビュッシーと続くが、ショパンの録音はこの盤以外にない。2000年代に入ってからザンデルリングと組んでベートーヴェンの協奏曲を録音したり、昨今はモーツァルトの協奏曲を弾き振りで再録している彼女だが、60歳を超えて円熟しつつある今、彼女が弾くショパン晩年のバラードやマズルカを聴いてみたいと思う。


エチュード作品10第2番。1970年ショパンコンクール前後のものとコメントがある。



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No title

昨日はレッスンの帰り イヤホンで内田光子によるモーツアルトのヴァイオリンソナタ(ヴァイオリン マーク・スタインバーグ)を聴きながら歩いていました。
内田光子のことも お聞きしてみたいと思っていたところへ
今朝 ブログを開けた瞬間 アップで現れて サプライズでした。
堀内敬三さん解説の<音楽の泉>でクラシックファンになったのに いつまでも
初等科のまま ただ楽しがって来ました。ご多分にもれずモーツアルト大好きです。
内田光子評 やはり深いですね。賢くなれるブログです。

Re: No title

TPGさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

>> マーク・スタインバーグ)を聴きながら歩いていました。
>> 内田光子のことも お聞きしてみたいと思っていたところへ

それは奇遇でしたね。きょうも内田光子です(^^;
マーク・スタインバーグとのアルバムは話題になった盤ですね。私は聴いていませんが、きっとよい演奏でしょう。新譜を追いかける資金も時間もないので、やはりFMに頼ろうかな。

NHK日曜の朝は私も同じでしたよ。昔、堀内敬三、いま皆川達夫さんがお元気に続けていますね。変らず続けてほしい番組です。妙に今風にアレンジせずに…
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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