P・フルニエ 仏系チェロ協奏曲2題


今週もいつものように始まり、きょうは火曜日。三月末めどに少し大きな社内全体業務があって、みかけはノンビリながら、その実ひたひたと迫る期日に次第に追い詰められつつある。

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通勤車中でフルニエの弾くフランス系チェロ協奏曲を聴く。ラロとサン=サーンスの第1番。1990年リリースの記載があるから随分前に手に入れたことになる。オケはともにジャン・マルティノン指揮ラムルー交響楽団。1960年録音。

ラロは異国趣味のスペイン交響曲ばかりが有名だが、このニ短調のチェロ協奏曲は純粋なロマン派作風。第1楽章は雄渾で悲劇的な短調主題と穏やかな長調の第2主題が交錯しながら進む。全体としてはニ短調の調性が支配的。オケとチェロが渾然一体と進む部分が多く、やや主張の明確さに欠けるだろうか。結局何をやりたいのか分からない。第2楽章はロマンティックで美しい間奏曲。第3楽章はベートーヴェンの7番を思わせる付点音符によるリズムが印象的で、この曲の中でももっとも聴き応えがある。チェロもオケパートから抜け出て響きやすい音域が与えられ闊達に歌う。
ラロのあとに聴くサン=サーンスの協奏曲はさすがに名曲の貫禄たっぷり。第1楽章からチェロとオケパートのバトンタッチや、まさに競い合い=コンチェルトがよく出来ている。第2楽章のメヌエット風スケルツォは趣味のいい貴族風の典雅な趣き。アタッカで演奏される終楽章もオケパートの、特に木管群の扱いが効果的で、さすがはサン=サーンスと思わせる。

チェロの貴公子フルニエの演奏はどこまでも正統派で終始穏やかで堅実な弾きぶりだ。50代半ばの録音だから心技とも充実の時期だったろう。<松脂が飛び散るような>といった熱っぽさはないが、何でも激情的に感情移入して弾くのがリアルでカッコイイというわけでもない。こうしたノーブルさも今となっては貴重だ。


ラロの第2楽章。オケはアンセルメ&スイスロマンド管。1956年のライヴ録音。



1954年。N響とのドヴォルザーク第1楽章途中まで。フルート吉田雅夫、ホルン千葉馨。



もう一つ。シューマンのチェロ協奏曲。取り上げた盤でも降っているマルティノン指揮のORTFのオケ。1966年フルニエ60歳。




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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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