スウィトナー&SKD モーツァルト <ジュピター>交響曲


先日来の記事で書いている通り、レコードプレーヤー;CEC社製ST930をメンテナンスしたところ、予想以上に音がリフレッシュ、加えてカートリッジにオルトフォン;SPUも導入してアナログ盤の音の良さにあらためて感心している。ビニール製の板に音の振動をそのまま刻み込み、それを針でなぞる…そんな半世紀以上前のシンプルな技術が、現代ハイテクのデジタル技術にまったくひけをとらない事実は、考えてみれば驚異的だ。


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そんなことを考えつつ今夜はスウィトナーのモーツァルトを取り出した。独シャルプラッテン原盤の交響曲第40番と41番の盤。1973年から75年にかけての録音。80年代初頭、当時の徳間音楽工業から1500円の廉価盤で出たシリーズ中の1枚だ。
第41番<ジュピター>に針を下ろす。冒頭の颯爽としたトゥッティが、シュターツ・カペレ・ドレスデンの安定した響きで始まる。ヴァイオリン群は整った音程で透明感にあふれ、木管群は暖色系の音でよくブレンドしている。そしてコントラバスの深い低音がしずかに全体を支える。速めのテンポ、スッキリと切れのよいフレージング、もたつかず要所要所で小気味よく決まるアクセント。スウィットナーのいいところがすべて出ているといってよい。特に終楽章は圧巻だ。ライヴを思わせるノリの快速調で、しかもインテンポでぐいぐいと音楽を引っ張る。とりわけモーツァルトの天性の技巧が対位法で展開する後半は興奮を禁じえない。完璧なSKDのアンサンブル、低弦群にも力がこもり、一層安定したピラミッドバランスを成し、圧倒的なフィナーレを迎える。


41番が見当たらなかったので40番・第1楽章の音源を貼っておく。スウィトナーがぼくらにも馴染みの存在となったのはN響への客演のおかげ。やや速めのテンポ、明快なフレージング、もたれないアインザッツ…音楽の進め方はレコードの41番も同様だ。



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最高にスタイリッシュ

この演奏、私もLP時代によく聴きました。
いまはスイトナーのCDボックスで持っています。

スマートでシュッとしたモーツァルト。
爽やかでカッコイイです。

この録音に慣れてしまい、ほかの演奏が鈍重に聴こえて仕方なかった時期がありました。

Re: 最高にスタイリッシュ

木曽のあばら屋さん、こんにちは。
スウィトナーは多くの日本人にとってはN響への来演で馴染みになったわけですが、一方で、一見ぶっきら棒な指揮姿やN響の音色等からその真価を理解できなかった面もあったように感じます。いまこうして彼がSKDやSKBと残した録音を聴くと、いずれもその素晴らしさに感銘を受けますね。
ボックスセットが出た際はどうしようかと思案し、手持ちのLPやCDを重複も多かったのでパスしました。う~ん、また何かの機会があれば買ってしまうかもしれませんね(^^;
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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