エルガー 弦楽セレナーデ


爆弾低気圧接近でどうなるものかと思っていたが、当地北関東は午後遅い時間から雨が降ったりやんだりの小康状態。いっとき風も強くなったが、その後収まっている。まもなく日付けが変わるという時刻だが、どうやらピークは明日に持ち越しのようだ。 さて4月最初の土曜日。野暮用で一日終わる。夜になって一段落し、雨音を聴きながらレコードに針を落とすことにした。取り出したのはイ・ムジチ合奏団の盤。


Edward-Elgar.jpg   DSCN0709 (480x480)


レスピーギ、バーバー、ニーノ・ロータ、エルガーというバラエティに富んだ選曲。確か以前も記事に書いたはずだと思い検索すると、ちょうど2年前の4月だった。1985年の録音。時代はCDに移行の真っ最中。新譜アルバムのアナログ盤リリースが無くなり始めた頃だろうか。この盤も蘭フィリップスの輸入原盤に日本語の解説シートを付す形でリリースされている。
2年間の記事にも書いたが、この盤にはバーバーとエルガーの弦楽合奏の名曲が入っているところが気に入っている。映画音楽で有名なニーノ・ロータの作品も珍しい。イ・ムジチにとってはお国物というところか。エルガーは、パーセル以来途絶えて久しかったイギリス音楽における中興の祖をいわれる。ときに近現代的な和声感、ときに穏やかなロマンティシズム、それらが同居する作風。針を落とした弦楽セレナーデは、その穏やかなロマンティシズムの方を代表する作品だろう。アレグロ・ヴィヴァーチェの指定ながら、どこか憂いを秘めた第1楽章、深い抒情に満ちた旋律が歌われる第2楽章、軽快なフレーズに揺れるうちに、第1楽章の主題に回帰する第3楽章。美しいイギリス音楽の見本のような曲だ。イ・ムジチの演奏は音響的な美しさに関しては文句なしの出来栄え。もっと渋めの演奏を聴きたくもなるが、これはこれで十分素晴らしい。
エルガーの他の曲、チェロ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲、エニグマ変奏曲、序奏とアレグロ、2つの交響曲など、いずれも傑作揃い。「愛の挨拶」と「威風堂々」ばかりではエルガーも可哀相だ。メディアももっと広く取り上げてほしい。


エルガー <弦楽セレナーデ>第2楽章。韓国のアマチュア・オケの演奏。中々濃い目の味付けだ。



エルガー <弦楽セレナーデ>全曲。最近、弦楽合奏では立奏が流行りのようだ。



バーバー <弦楽のためのアダージョ> フィンランドの古都;ラハティのオケ。




↓↓にほんブログ村ランキングに参加中↓↓
↓↓↓↓バナークリックお願いします↓↓↓
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)