セゴヴィア MCA-2524


今週も後半に突入。慌しい日が続いている。きょうは都内霞ヶ関の真っ只中で一日所用。9時少し前に帰宅。一服して大きな溜め息を一つ。日付けが変わるまでに少しだけ時間があるので、アンプの灯を入れた。そういえば4月に入ってからまともに楽器に触っていない。今夜こそと思ったがかなわず。しばらくは余裕をもってギターを弾けそうにない。まあ、仕方ないッスネ。代わってセゴヴィアのレコードでも聴くとしませう。


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手元にはセゴヴィアのLP盤が20枚余りある。多くはこの10年ほどの間に中古レコード店で手に入れたもの。もちろんジャケットイメージや演奏は40年前から馴染みがあるし、CDでは90年代になる直前に出たセゴヴィアコレクション全16巻+αが手元にある。今夜取り出したのは輸入盤のMCA-2524。収録曲は以下の通り。1961年のリリース。

A1. パバーナ第2番(ミラン)
A2. パバーナ第1番(ミラン)
A3. パッサカリア ホ短調(ド・ヴィゼ)
A4. ジーガ・メランコリカ(セゴビア編)
A5. ラルゴ・アッサイ(ハイドン)~<弦楽四重奏曲作品74の3>より
A6. メヌエット(ハイドン)~<弦楽四重奏曲作品76の1>より
A7. グラナダのサンブラ(アルベニス)
B1. ガリアルダ(サンス)
B2. エスパニョレータ(サンス)
B3. ソナタ ト長調 L.79 K.391(D.スカルラッティ)
B4. アンダンテ・ラルゴ ニ長調作品5の5(ソル)~「6つの小品作品5」より
B5. ロンド ハ長調(ソル)~「グランド・ソナタ作品22」より
B6. 無言歌 作品30の3(メンデルスゾーン)
B7. ロス・ピーノスのロマンセ(トローバ)

中々盛りだくさんのプログラム。ルネッサンス、バロックから古典、スペイン近代まで、いささかごった煮の感が否めないが、まあセゴヴィア節を聴くためのアルバム、選曲は二の次と思えば不自然でもない。その昔、ギターを始めたばかりの高校生の頃、セゴヴィア、ブリームやイエペスといった当代のメジャー演奏家の中ではセゴヴィアの演奏をもっとも敬遠していた。しかし、いま聴くと音楽的に一番真っ当なのはセゴヴィアだと感じる。19世紀的スタイルだとか、どんな曲も時代性を感じないセゴヴィア節だとか言われることも十分承知してはいるが、音楽の基本にもっとも忠実なのは誰かと問われたらセゴヴィアを挙げたい。ブリームやイエペスの腑に落ちない点をここであげつらうつもりはないが、彼らの演奏には時として不自然なアーティキュレーションを感じる。一方、セゴヴィアにはそれが少ない。音楽の流れがきわめて自然だし、フレーズの緊張と弛緩を適切に伝えてくれる。


ハイドンのメヌエット。音楽は実によく流れている。


晩年のドキュメンタリーの一部




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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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