J.S.バッハ WTC・I 変ロ短調 BWV867

火曜日の夜。明日の朝はいつもより早く自宅を出る必要があるので、早々に床につかないといけないのだが、日付けが変わる前ならいいだろう。…と思いながら例によって音盤棚の前でしばらく逡巡。迷ったときのバッハ頼み。アファナシエフの弾く平均律を取り出した。


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平均律を聴くとき最近はもっぱら調性を選んで聴くことが多い。なるべくシャープやフラットの多そうな調性を選ぶ。あるいは特別に意味や響きを感じそうな調性といっていい。少なくてもハ長調やト長調やニ長調ではないということだ。一年前には嬰ハ短調の曲を記事に書いた。今夜選んだのは第一巻の終わりの方。変ロ短調のBWV867。この曲は第一巻の中では最後の24番と並んで規模が大きい。アファナシエフの演奏は前奏曲が3分、フーガが3分50秒を要している。前奏曲は印象的なメロディーで始まり、フーガは深く静かに進む。ぼくのようなクラシックギター弾きは日頃シャープ系の楽譜を見慣れている。ヴァイオリン族同様、シャープ系は弾きやすく、特にシャープ3つや4つのイ長調、ホ長調の曲は他の調性に比べ圧倒的に多い。一方フラット系の曲は少なく、初見が効くのもぼくの場合はせいぜいフラット3つまで。それ以上は慣れていなこともあり、手を焼く。そんなこともあってフラットが5つのこの曲などは取り分け意味深く聴こえてくる。


リヒテルの演奏。リヒテルのWTCは70年代に出て、以降のリヒテルの方向性を定めた。



ヴィラ・ロボスの弦楽合奏編曲による前奏曲。



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こんばんは

しばらくご無沙汰でした。
フラット3つを初見で弾くのは神業ですね。
ボクはフラット一つで尻込み、2つでダメもと、3つ以上は相手にしないように心がけています。
まあ、フラット3つの曲は滅多にお目にかからないですけど、1つや2つの曲はよくありますね。
まあ、諦めずにチャレンジはしていますけど・・・
フラット2つのト短調ですか?これを1音上げてイ短調にするとものすごく弾きやすくなる弦楽器の不思議な世界ですが、曲想ががらりと変わることもあるので原調を大切にするこだわりも大切ですよね。

Re: こんばんは

39ギターさん、こんばんは。

フラット系はシャープ系に比べてやはり弾くにくいですよ。だから初見可能といっても当然レベルは落ちます。フラット3つのハ短調などは開放弦が使えない反面、F・ソルの幻想曲の例を引くまでもなく、音の響きは格段に内省的で、同じギターとは思えない表現が可能だと思います。一音あげてフラット一つのニ短調にしたら、まったく別物になるでしょう。

アマチュアのギター弾きの多くは、楽譜を見ずに、音源を頼りに指で曲を覚えて弾く傾向が強いと思います。大曲を弾いているので相当弾ける人だなあと思い、二重奏など初見でやってみると、まったく弾けない例がよくあります。もちろん、ぼくも得意なわけではないですが、ともかく楽譜をみて弾く、ギター曲以外の楽譜もそのまま弾く、カルカッシの教本にあるような各調性のカデンツァを心得る、そういうことを繰り返していると初見に強くなるような気がします。

No title

こんにちは

ヴァイスの「ロジー伯爵のトンボー」が変ロ短調ですが、リュート・タブラチュアの場合見たままを弾くので何調でも読み辛さはないものの、やはり変ロ短調というのは長いセーハを要したり、しんどい曲です;

Re: No title

michaelさん、こんにちは。

> ヴァイスの「ロジー伯爵のトンボー」が変ロ短調

そのようですね。ギター弾きはもっぱら半音上げたシャープ二つのロ短調で親しんでいますが、およそバロックリュートの幽玄な響きには及びません。調弦はニ短調でしょうか。左手はーハがあって弾きにくいとのことですが、なぜヴァイスはそういう調性を選んだのか…やはり何か特別なイメージを持っていたのでしょうか。

No title

理由はさだかではありませんが、ヴァイスのもう一つのトンボーも変ホ短調ですから;いつもと違う響きを求めた特別な曲みたいですね。

Re: No title

なるほど…。調性と楽曲のイメージは、絶対音感の有無とも関わるようで、興味深い領域です。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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