ムーティ&NPO メンデルスゾーン 交響曲第3番イ短調<スコットランド>


土曜は終日、野暮用&寝不足埋め合わせで過ごす。
昨晩、メンデルスゾーン3番の何か違う盤があったはずと思いながら探し当てずにいたが、きょう、この盤を見つけた。リッカルド・ムーティ指揮ニューフィルハーモニア管の演奏。1975年の録音。


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ムーティの名を知ったのは、1975年にベームとウィーンフィルの来日に同行したときが初めてだった。多くの日本のクラシックファンにとっても、ベーム&ウィーンフィルをいう伝統の象徴のようなコンビに、よく知らないイタリア人の若造が付いて来て、やたらと張り切って指揮していた印象が残ったはずだ。その後ムーティは予想以上に大成しメジャーオケを振って多くの録音を残した。この盤はそういう人気が出始めた頃の録音だ。この録音を聴くと、ムーティが万年青年然としたその風貌に似合わず、若い頃から曲によっては随分と落ち着いた演奏をしたいたことが分かる。
出だしの序奏から、マーク盤以上のじっくり構えたテンポで驚く。EMI録音の特性で、低音の強調感はなくすっきりした音作りだが、それゆえに各声部はクリアかつしなやかで、実に美しく響く。そして、この曲には珍しく提示部を繰り返している。トスカニーニ以来、イタリア人指揮者というと必ず、その徹底したカンタービレが代名詞のように言われる。実際このムーティ34歳のときの録音も、ヴァイオリンやチェロなど弦楽群がメロディーをとるときの歌いっぷりは中々だ。特に第3楽章のアダージョはことのほか美しく、真にアダージョらしく、かつ粘らず、おそらく手持ちの盤の中では白眉ではないだろうか。久々にこの盤を聴いてムーティのその後の人気ぶりを再認識した。


この録音の音源。第1楽章。



長らくシェフを務めたフィラデルフィア管とのブラームス<ハイドン・ヴァリエーション>。
猛烈売出し中の頃、おそらく80年代後半の映像か。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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