カイルベルト&バンベルク響 ブラームス交響曲第3番ヘ長調

当地関東北部では今週に入ってから梅雨空に戻ったような天気が続いている。30℃超えの真夏日にはなるものの、35℃以上の猛暑日には至らず。きょうも真夏の太陽はどこへやら。ジトジトと蒸し暑い一日だった。日中、野暮用続き。日暮れてようやく一服。夜も更けてきたところで、じっくり週末の音盤タイムを楽しむことに。


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(写真右:左からヴィーラント・ワグナー、カイルベルト、ヨッフム、フルトヴェングラー)

さきほどネットをみていたら1969年のきょう、アポロ11号が月面着陸とあった。ぼくが中学3年の夏だった。まだ夏休みにはなっておらず、そのニュースがあった翌日の教室はその話で持ちきりだった。マイクがターンオーバーする度にピーッという音が鳴る基地とアポロの通信がリアルだった。西山千の同時通訳。同時通訳というものがあるのもそのとき知った。アポロ月面着陸から何日か後に夏休みに入った。その年の甲子園は、青森県三沢高校の太田幸司が登場し、松山商業:井上との壮絶な投げ合いを演じた。半年後には高校受験、そして高校1年の1970年は万博の年…と、まあ、年を取ると昔の記憶ばかり鮮明になる。
アポロ11号の記事のすぐ下には1968年のきょう、ドイツの指揮者ヨーゼフ・カイルベルトが亡くなったと書いてあった。カイルベルトかあ…と思い出して、いくらもない手持ちの彼の盤からブラームスの交響曲二つが入った盤を取り出した。1968年に亡くなったので、ぼくらより少し上の世代のクラシックファンには馴染み深い指揮者だろう。亡くなるほんの少し前まで来日してN響を振っている。
この盤は70年代半ばに廉価盤で出ていたシリーズの1枚。帯裏の広告をみると、このシリーズでベートーヴェンほか随分多くのカイルベルトの代表的な録音が出ていた。この盤には第3番と第4番が入っているがオケが異なり、演奏の印象も随分と違う。今夜針と降ろしたのはバンベルク響との第3番。第4番はハンブルクフィルハーモニーとの演奏だ。
実に味わい深い演奏。出だしから流麗とは程遠いごつごつとした肌触りの音楽が流れてくる。ブラームス、そして特にこの曲では重要な付点音符や三連符の扱いがきっちりして、そのごつごつ感を際立たせている。オケの音色も地味。バランスも周到に準備した録音セッションというよりはライヴに近く、いい意味での荒さが残っている。まさに質実剛健。ドイツ魂の権化といった響きだ。むかし聴いていた記憶では、そうした素朴さに何となく物足らなさと田舎臭さと感じていたものだが、いまこうして聴くと、どうして重量感も十分で、聴き応えがある。もっと冴えない録音という記憶もあったが、SPUで聴く独テレフンケンの音はコントラバスの低音もしっかりとらえていて、この演奏の目指すところとピタリと合っている。

1908年生まれというからカラヤンと同い年だったカイルベルトの盤はCD時代になってからまとめて出たこともあったが、最近は見かけない。2006年に突然英デッカ蔵出しの1955年バイロイトのステレオ録音がCDとLPで出て話題になった。


ベルリンフィルとの第2番終楽章



手兵バンベルク響とのベートーヴェン:レオノーレ第3番。音を聴くとライヴ録音。1968年とあるので同団との来日時のライヴ盤と思われる。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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