アバド&ロンドン響 ロッシーニ序曲集


週末土曜の夜。日中かなり気温上昇し夕方には雷雨。野暮用重なり予定が頓挫。楽しみにしていた宮田大(チェロ)来演の群馬交響楽団の定期にも行けず残念。う~ん、アレコレうまくいかないことばかりだ。うさを晴らす遊びもなし、心あたたまる出来事もなし。こんなときはスッキリ爽やかロッシーニでイコか。


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アバド&ロンドン響の序曲集。1978年の録音。LP時代終盤の1987年に廉価盤で出た際に手に入れたもの。アバドは70年代前半にも同じロッシーニ序曲集をDGと、また80年代終わりにヨーロッパ室内管とも録音している。このRCA盤の収録曲は以下の通り。
 1・「セミラーミデ」
 2・「絹のはしご」
 3・「イタリアのトルコ人」
 4・「イギリス女王エリザベス」(「セヴィリアの理髪師」)
 5・「タンクレーディ」
 6・「ウィリアム・テル」
オペラ本体を観ずに序曲だけ聴いてその気になるのは、オペラファンからはブーイングの嵐かな。まあ、そう言わんで下さいな。ロッシーニばかりか、ウェーバーやモーツァルト(スウィトナーの魔笛やベームの理髪師などの全曲盤も手元にあるが…)、ワグナーも、まったく歌には興味がわかず。言葉も分からないし…。
高校時代、ロッシーニのことを「イタリアのモーツァルトって感じかな」とぼくに教えてくれたのはフルート吹きのS君だった。この盤でも颯爽として明快で、ややこしいことをつべこべ言わず、一気呵成に進むロッシーニ節が楽しめる。アバドはもちろん、こうした曲にはぴったりの指揮者だ。なんといってもミラノスカラ座の御大を長らく務めた。序曲はもちろん、そのベースとなっているオペラの隅々まで知り尽くしているし、一節一節のオペラの中での役割を心得た上での序曲演奏に違いない。アバドはロンドン響と70年代初頭から密接な関係にあり、80年代には音楽監督を務めた。同団はアバドに絶大な信頼をおいていたという。この盤の演奏は中々熱演ではあるが、録音セッションらしい整った演奏という印象が先に立つ感もある。これがミラノスカラ座のオケだともっと自在にかつ自発的に歌うのだろう。もう少し荒削りでもいいから、一筆書きのような勢いもあっていいかなと贅沢な注文を付けたくもなる。収録曲の中では、曲の良さもあって「イギリスの女王エリザベス」と「ウィリアム・テル」がもっとも楽しめる。


この盤で惜しむらくは「泥棒かささぎ」序曲が入っていないことだろうか。90年代にシェフを務めたベルリンフィルとの演奏。舌を巻くベルリンフィルの上手さ!



1991年のニューイヤーコンサートでのアバドとウィーンフィルの演奏その「泥棒かささぎ」序曲。何となくVPOにロッシーニはそぐわないかな…



ギターデュオ版



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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