ピアソラ タンゴの歴史


ごく最近になって、職場でチェロ弾きの方と知り合った。別部門にいる方なのでこれまで交流はなく、あるきっかけで互いに知るところとなった。最近ではバッハ無伴奏チェロの第6番を5弦チェロで弾いたとか。チェロだけでなくフルートも玄人はだしで、ギターとの合せ物も経験豊富。ジュリアーニのソナタはもちろん、マティエカ/シューベルトの例の曲も、チェロパートでもフルートパートでも経験済みと聞いて驚いた。もともと滅多に取り上げられない曲で、しかもその両パートを担当したというのだから素晴らしい。さらにその方の知り合いのチェロ弾きが、チェロとギターという組み合わせに関心を寄せていて、ピアソラの「タンゴの歴史」をぜひやってみたいとギターの相方を探している、与太さんいかが…と、まあそういう状況になってきた。さて、これからどう発展するか。中々楽しみだ。


DSCN1407 (480x480)  AstorPiazzolla.jpg


そんなこともあって、「タンゴの歴史」を久々に取り出して聴いている。だいぶ以前に記事に書いたものと同じ盤。もともとがフルートとギターのための曲だが、ヨーヨー・マが例のピアソラ物のアルバムで、同曲の2曲目cafe1930を弾いたこともあって(伴奏はバンドネオン)、チェロ弾きにも人気のピースらしい。元のフルートの楽譜をオクターブ下げるなどして弾いている様子。YouTubeをのぞくと確かにチェロとギターによるcafe1930は結構な数の演奏がアップされていた。
「タンゴの歴史」は4つの小曲から成るが、中ではcafe1930の人気が高いようだ。技術的な難易度がアマチュアにも手の届くレベルであることと、哀愁を帯びた曲想によるのだろう。
手元にある楽譜でcafe1930とbordel1900をほとんど初見状態で弾いてみたが、cafe1930はまず問題ない。bordel1900も少し練習すれば何とかなるかなという感じだった。但し「練習すれば」というのが魔物で、大体は練習しないで本番直前にあたふたする。

合せ物は独奏よりずっと好きだ。特にチェロやフルートなど正統派楽器と古典派の曲など合せる機会は、ギター弾きにはとても貴重。これも何かの縁と思い、ピアソラを手始めに、ギターとチェロ、フルートによる合せ物を少し探ってみようと思う。


チェロとギターによるcafe1930。セルシェルと組んでアルバムを出しているジャン・ワンの演奏(この演奏の相方ギターはChrisWong)。録音状態に難あり。



3曲あるブルクミュラーによるチェロとギターのための夜想曲から第2番。
これは両パートとも初見でいけるかな。


同じコンビによるcafe1930


チェロとギターによる多くの曲をアップしている男性デュオ。
http://www.youtube.com/watch?v=yDcAbRvwzYs&feature=share&list=RD02NNayiEe3HOQ


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いつもステキな音楽・演奏を

ご紹介いただき、ありがとうございます。今回の、ギターとチェロの組み合わせもまた、たいへん魅力的なものですね。実演であればなおさらでしょう。某氏との共演が実現いたしますように、お祈りいたします。
なお、ジャン・ワン(Vc)と共演しているギタリストは、セルシェルではなくて、Chris Wong と表示されているようです。映像を貼り替えるときの訂正もれかと思います。
朝晩は、だいぶ涼しくなってきました。本日は、山形で芋煮のビッグイベントがありましたので、我が家でも芋煮だそうです(^o^;)>poripori

Re: いつもステキな音楽・演奏を

narkejpさん、いつもコメントありがとうございます。

チェロとギターは実際の演奏に接したことはないのですが、中々魅力的なようですね。ギターを弾く立場から想像すると、音量感が違いすぎるような気がして、今まで??という感じでしたが、チェリストの方が程よくコントロールしてくれればOKなのでしょう。
もう芋煮会ですか!こちらはきょうも一日暑く、昨夜も熱帯夜でした。拙宅の今夜はなんでしょう…冷奴でちょうどいいかな。

動画は少し説明不足だったので追記しました。ご指摘ありがとうございました。

ぜひぜひ

やりましょう!
アンサンブルほど楽しいものは
ないのですからネ!

Re: ぜひぜひ

Mazaさん、こんばんは。

ぜひ楽しみたいものです。御二人ともキャリアは十分のようで、こちらが足を引っ張りそうです。少しはっきりしたら、曲目他また相談しますので、ぜひご一緒に。

ビラロボスの・・・

ブラジル風バッハ5番もいいですよ
ラフマニノフのボカリーズなども

Re: ビラロボスの・・・

チェロがメロディーを取ると、いかなる曲も理屈無しに美しい。
そういえばブラジル風…は学生時代に、マンドチェロ5本で演奏した記憶が。あのときの楽譜はMazaさんが書いたのではなかったかな。

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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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