シューリヒト ウェーバーの序曲


少し遅く帰宅。あまり時間もないが、先日に続いてシューリヒトを聴こうか。と、その前に…
もうすぐこのブログも開設から三年を迎える。与太話も700話を超え、記事にした音盤も500枚は下らないだろうか。世の音楽ブログをみると、堂々と語るなり曲紹介に精出すなり、それぞれに意を尽くしている。しかし正直なところそのほとんどはオリジナリティに乏しい。みなどこかで見聞きした話の繰り返しだ。もちろんこのブログもそうだ。心底音楽を愛し楽しんでいる人の中には、他人に語らず、静かに自分の心の内でその楽しみを享受している人も少なくない。どこかで聞いたような話を繰り返して書いたり、せっせと曲目解説したり、何のためにと思う。このブログもそんな風に思われているのだろうと考えつつ、自分の姿勢としてはもっぱら備忘と音楽を聴くきっかけとして位置付けているつもりだが、こんな与太記事いつまで書くつもりか、時々もういい加減にしたらと思うこともあるのだ。まあ、いいか。嫌になったらサッサと店じまいしよう。


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さて、ぶつぶつ言っていないでシューリヒトの続きを。
先日買ったコンサートホール復刻盤から、ブラームスの3番・4番とハイドンバリエーション、それとウェーバーの序曲が2曲入っている2枚組を取り出した。ブラームスを聴きたいところだが、今夜はじっくり聴くほどの時間もないのであきらめ、ウェーバーの<オベロン序曲>と<オイリアンテ序曲>を聴く。1962年9月。オーケストラは南西ドイツ放響SWR。

シューリヒト・SWR・コンサートホール盤と聴くと、あの冴えない音質が思い浮かぶ。60年代初頭といえばステレオ録音も十分完成域に達していただろうが、同時期のDGやDECCAの録音を比べるとコンサートホール盤の音質はあまりに貧弱だった。手元にも同盤が何枚かあるが、個性的な演奏が多いと知りつつ中々手が延びない。そんなことを思いながらウェーバーの2曲を聴いた。

<オベロン序曲>がスタート。ややくすんだ音色とひなびた感じの音で序奏が始まる。ああ、ヤッパあかんかな…と、そう思いながら聴き進めると、主部に入るあたりから俄然音が活気を帯びてくる。どうやら冒頭のいかにも地味な進行はシューリヒトの解釈と指示のようだ。よく出来たソナタ形式の展開部に入る頃には、完全に懸念は払拭される。重量感はベルリンフィルには及ばず、艶やかな音色はウィーンフィルにはかなわない。しかし、ドイツの堅実な実力派オケとしての技量は確かで、この度手に入れたSTAXで聞き耳を立てても、この難しい曲の細部でもよくアンサンブルは整っている。<オイリアンテ序曲>は冒頭から一層出来がいい。オケの各パートが思い切りよく弾き切っているのがよく分かる。録音のコンディションもオベロンより良好だ。

シューリヒトの解釈は正統的でテンポも中庸。決して急がず、アンサンブルとバランスをよく整えている。フレージングはもっと切り詰めてシャキシャキいくのかと思ったら、意外にもテヌートを効かせ、よく歌っている。LP時代はどうしてもSNが稼げず、細部がもやもやしていたのだろう。そうしたもやもやが晴れてスッキリした感じといえばいいだろうか。各パートの分離やマスの響きもよく録られていて、リマスタリングの音質改善も十分感じられる。
…ということで今夜もしょうもない与太記事の御粗末。本命ブラームスは近々また。


ムラヴィンスキー&レニングラードフィルのオベロン序曲。胸元を突く切れ味鋭いカミソリシュート!


トスカニーニ&NBC響のオイリアンテ序曲。ブラームスの1番が続く。NBC響鉄壁のアンサンブル!



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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