ベーム&ウィーンフィル ブラームス交響曲第3番ヘ長調


週末金曜日。きのうに比べてぐっと涼しい一日だった。今週かかりっきりだった仕事も夕方までに目途がつきホッと安堵。頭の片隅にひっかかるものもなく週末となった。やれやれだ。
さて、きのうバーンスタイン&VPOでブラームスを聴いたが、今夜もその流れで同じウィーンフィルをベームが振った盤を取り出した。1976年の5、6月に4曲が集中して録音されている。


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50年代までは中欧のローカルレーベルに近かったドイツグラモフォンは、カラヤンの存在により60年代以降、一気にクラシックの国際的メジャーレーベルになった。とりわけ70年代から80年代にかけては、黄色い帯の統一されたジャケットと共にクラシック音楽の代名詞のような存在だった。実際、カラヤン、ベーム、バーンスタインを抱え、ベルリンフィルとウィーンフィルを駆使して盛んに新録音を送り出した。写真のLP盤セットはまさにその頃の象徴のような盤だ。上段はブラームスの交響曲全集、下段はべートーヴェン。それぞれベーム、バーンスタイン、カラヤンが振っている(右上のカラヤンのブラームスが60年代録音。それ以外はすべて70年代から80年代初頭の録音)。カートンボックス入りの豪華な全集盤は当時中々手が出ず、後年CD期になりLPの放出が盛んになって以降、中古レコード店で投売りされているのを買い集めた。

今夜はそんなことも思い出しつつ、ベーム&ウィーンフィルのブラームス第3交響曲に針を降ろした。やや遅めながら終始インテンポ。どこかのパートを浮き彫りにするようなバランスは決してとらない。フレーズの輪郭や音一つ一つにくっきりとエッジが立ち、ややゴツゴツした肌触り。総じて実に端整で真面目な演奏だ。 当時すでにベームは全盛期を過ぎていて、このブラームス録音も往時を知る人達の評判は決して賞賛ばかりではなかった。第1番は、50年代のベルリンフィルとの盤に比べ、ぬる湯に浸かっているような演奏とさえいわれた。しかし、この3番は曲想からして、エネルギッシュばかりが求められるわけでもない。少し物足らないくらいの静けさや端整な造形がむしろ似合うようにも思う。ウィーンフィルは終始美しく、やや明るめの音色でベームの端整な解釈を支える。ムジークフェラインでの録音はかなりオンマイクで、カラヤンとベルリンフィルのイエスキリスト教会録音とは対照的。低音がすっきりとしていて、各パートの分離や解像度も良好だ。いまもCD盤で手に入るが、個性的な名演があふれるブラームスの交響曲の中でも、長く繰り返し聴き続けられるオーソドクスな盤として推奨したい。


第3番第3楽章。スウィトナーとN響。
ついこのあいだテレビで観たような…しかしもう四半世紀も昔のことになってしまった。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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