チェリビダッケの<オックスフォード>


きのうもきょうも夏日。台風接近の影響もあるようだが、異例の暑さだ。夜になっても20℃以上あって少なからずムッとするほど。澄んだ秋空はやってくるのかしらん。
さて、きょうは8時半過ぎに帰宅。11時を過ぎてようやくひと息ついている。少し前にアンプの灯を入れてスタンバイ。今夜は迷わずこの盤を取り出した。


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チェリビダッケ&ミュンヘンフィルによるハイドン交響曲第92番ト長調<オクスフォード>。1994年2月の録音。同コンビの録音は10年以上前に一気にリリースされ、その後もボックスセットになったり、今回入手した盤のように廉価盤になったりと、再発が続いている。相応のリクエストがあるのであろう。ぼくもたまたま近所のショッピングモールに入っている紀伊国屋のCDコーナーで見つけて、落穂ひろいのように数枚買い求めた。この盤にはオクスフォードともう1曲、モーツァルトの40番が入っている。
チェリビダッケのハイドンと聞いて想像するイメージと重なるところと、意外にもきわめてオーソドクスな面と、双方兼ね備えた演奏。第1楽章の序奏…えっ、オクスフォードはこんな曲だったかと思うほど精緻で美しい響きに驚く。ゆっくりとしたテンポとフレーズの合間に漂う緊張感。意味あり気なゲネラルパウゼが素晴らしい。そして弦楽器群はほとんどヴィブラート付けていない。まるでブルックナーのアダージョ楽章を聴いているかのような錯覚に覚える。これまで聴いた中でもっとも美しい序奏かもしれない。主部もややゆっくりめのテンポだが、柔らかくかつ充実した響き。第2、3楽章は少々重く引きずるような表現で賛否が分かれるところ。終楽章は予想以上に快活なテンポで一気呵成に聴かせる。ミュンヘンフィルのアンサンブルと重心の低い響きも特筆物だ。
考えてみればチェリビダッケのウィーン古典派は今回が初めて。もちろん晩年のチェリビダッケ特有の個性に満ちた演奏だが、風変わりなところは感じない。併録の40番そして同時に手に入れたベートーヴェンの4番と5番も近々聴いてみるとしよう。


同コンビによる<ロンドン>があったので貼っておこう。



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No title

また魅力的な佳いCDの紹介なので、おじゃますることになりました。マエストロ・与太さんのご指摘通り、私はバルビローリを最も敬愛する者です。そしてその次ぐらいに敬愛するのがチェリビダッケです。

彼の、厳しく極限まで追い詰めるバランス感覚と確固とした哲学的な演奏論によって、その音楽は音響芸術としての極みに達していると思います。極端なその演奏は、ある人からは排斥の理由にあげられるのでしょうけれど、たまたま私には「バシッ」とハマってしまったっということです。

40番もオックスフォードも、全ての音がバランス良く鳴り、絶妙な音響とその進行に耳が吸い寄せられてしまいます。オックスフォードの第2楽章などでは、弦楽器とホルンが合わさるところの充実感溢れる響きを聴いただけで、感動してしまいます。

Re: No title

バルビさん、こんばんは。
私は彼の熱心なファンというわけではないのですが、手元にある晩年のMPOとの録音、ブルックナー、チャイコフスキー、ムソルグスキーなどは唯一無二の演奏をして大変気に入っています。また壮年期、シュトゥットガルト時代のブラームスも熱気と緻密さとを兼ね備えた素晴らしい演奏ですね。 私の学生時代70年代半ばにはFMでシュトゥットガルト放響との現地でのライヴ演奏が盛んに放送していたものでした。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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