イッセルシュテットの第九


珍しく週末土日の更新なく、金曜の晩から三日ぶりにPCに向かっております。
きょうは夕方から寒冷前線の通過で関東地方は一時荒れ模様に。すでに前線は通過し、明日は西高東低MAXの冬型になる見込みだ。 さて11月も残るところ1週間。あれよあれよという間に師走入り…と、何となく季節先取りの気分になって、今夜はベートーヴェンの第九を聴くことにした。手持の盤はおそらく二十指を下らないが、今夜は正統かつ折り目正しい演奏を聴きたくなり、ハンス・シュミット・イッセルシュテットとウィーンフィルによる名盤を取り出した。1965年録音。


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S・イッセルシュテットは1973年に73歳で亡くなっている。ぼくがクラシックに入れ込み始めた頃には鬼籍に入っていたことになり、現役時代の様子もレコードの演奏も知る由もない。彼の演奏に接したのはようやく70年代後半になってからだ。しかも、それほど多くのレコードが現役盤で出ておらず、この第九やブラームスがわずかに手元にあるだけだった。しかし、そのいずれもが実に素晴らしい。中でもウィーンフィルにとっても最初のベートーヴェン全集となった録音は今もって色あせることのない名演だ。
この第九ももちろん文句なしの演奏。第1楽章冒頭から安定感と緊張感のある音楽が展開する。第1楽章の演奏時間は16分28秒とテンポは中庸。音価いっぱいにテヌート効かせて弾き込んでいく弦楽群の充実ぶり、木管群やホルンと中心に同時代のベルリンフィルとは異なり明るい響き、時折突き抜けるような音でアクセントを打ち込んでいく金管群、そしてハリのあるティンパニの連打。英デッカの録音がそれらをクリアにピックアップしていく。第2楽章のスケルツォは、よくあるような激しさともお祭り騒ぎとも異なり、重量感がありながらもどこか大らかで穏やかで、スケルツォ=諧謔曲というに相応しい雰囲気だ。第3楽章は意味深長さを追い求めず、室内楽的にさらりと微笑みながら歌う。


この盤の全曲。第1楽章展開部前半の聴きどころは6分44秒から過ぎから1分ほど続くフーガ風の展開。7分15秒から低弦群の入り。コントラバス奏者の勇姿が目に浮かぶ。展開部のピークと再現部が重なる後半。10分50秒過ぎから弦楽群と木管群が下降音形を繰り返しながら緊張を高める。12分50秒過ぎから13分33秒まで低弦群のピチカートにのってクライマックスへ。何度聴いても興奮を禁じえない。



リスト編のピアノ版で第2楽章。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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