パスキエトリオ モーツァルト/弦楽三重奏のためのディベルティメント変ホ長調 K.563


先週後半は関東地方にわずかながら降雪もあり、雨混じりの日が続いた。きょう日曜になってようやく天気回復。辺りの街路樹もすっかり葉を落とし、気温低く冬本番を思わせる。このところじっくり音楽を聴く時間もなかったが、きょう日曜の昼下がり、好天の陽射しも部屋に差し込み、レコードでものんびり聴こうかという気分になった。
ところで、以前から予定していた知人とのチェロとの合わせを先日楽しんできた。その様子はあらためて記事に書きたいと思うが、久々に間近で聴いたフルートやチェロの生音と彼らとの会話から、やはりクラシカルな室内楽はいいなあと感じ、きょうはこんな盤を取り出した。


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パスキエトリオによるモーツァルト「弦楽三重奏のためのディベルティメント変ホ長調 K.563」。パスキエトリオの名盤として昔から知られるものの一つ。詳細データを確認していないが、60年代初頭のステレオ録音。手持ちの盤は例によって出張の折に梅田の名曲堂阪急東通り店の60年代コーナーで見つけたもの。1965年日本コロンビアの盤で、こうしたものにコスト削減のメスが入る前に時代の分厚い盤質で、聴いていてもノンノイズの美しい再生音が楽しめる。
この曲は563という番号からもわかるようにモーツァルト最晩年の作品の一つ。39、40、41のシンフォニーを一気に書き上げた年にこの曲も書かれている。ディベルティメントの定石通り全6楽章構成。両端のアレグロ楽章の間にメヌエットを二つおき、その間にアダージョ、アンダンテの変奏曲をおく構成。
弦楽三重奏という編成は楽器を弾かずにレコードやCDで音楽を聴いて楽しむだけの愛好家にはあまり馴染みの深い編成ではない。しかし、プロアマ問わず弦楽器をたしなむ人にとっては室内楽はその楽しみの多くの部分を占めているし、弦だけの二重奏や三重奏も、練習用課題としても演奏会用ピースとしても重要なものらしい。そのあたりのことを先の知人達との話の中でこの度あらためて感じた。
この曲はさすがに楽聖モーツァルトの晩年の作品だけに、技量、音楽性とも高いレベルが要求される作品と思われる。こうして聴いていると、弦楽四重奏はまったく違う響きと楽しみを感じる。ヴァイオインが1本少ないことにより響きが薄くなる反面、その透明度は高まり、和声の移ろいやフレーズや曲想の変化はむしろ明瞭に聴く側に訴えてくる。響きのボリュームやダイナミズム以外の要素に対して、より耳を傾けるようになる。耳のダイエットという言葉が適当かどうか分からないけれど、聴く側の耳にも時には一汁三菜の味わいを教えておかないといけない。


第1楽章。


ピアノスコアを見ながら



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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