テンシュテット&BPO シューマン 交響曲第3番変ホ長調「ライン」
昨夜来の寒波到来で今夜も冷え込んでいる。関東内陸部の当地は日照に恵まれる昼間はさほどではないが、朝晩の冷え込みは中々厳しい。特にこれからひと月が寒さのピークだ。
さて年が明けて今年の仕事が始まり、最初の一週間が終わった。週末金曜の夜。幸い明日から三連休。部屋を暖めて夜更かしGo!


年頭の聴き初めにシューマンのライン交響曲を聴いたが、あの記事を書いてからも三回ほど全楽章を聴いている。今夜もあの晴れがましい第1楽章を聴きたくなって音盤棚をサーチ。コンヴィチュニー、サヴァリッシュ、クーベリック、カラヤンと名前をなぞり、これにしようと取り出したのは、テンシュテットとベルリンフィルによるEMI盤。1978年録音。このブログにはテンシュテットはたびたび記事にしている。ベルリンフィルとの数枚のアルバム、ロンドンフィルとのマーラー全集、いくつかのライヴ盤、いずれも素晴らしい演奏だ。
長らく東独で活躍していたテンシュテットが「50歳の新人」として東側に知られるようになったのは70年代後半になってからだ。70年代初頭、スウェーデンで亡命。その後ボストンやベルリンでの客演が話題を呼んだ。あちこちのオケから客演のオファーがあり、それに応えた演奏はいずれも名演であったと伝えられている。
このシューマンもベルリンフィルのパワーと重量感あふれる響き、そしてこの時代にはベルリンフィルからすでに失われつつあったやや暗い音色、それか相まって、ドイツ的と聞いてぼくらがイメージする要素をことごとく具現化した演奏を繰り広げていく。第1楽章の推進力、レガートながら線の太いフレージングもいいが、第4楽章の荘重な響きは他に類をみない。第5楽章は一転して歯切れよく、軽やかさをも感じさせながらも、音楽は終盤に向かって次第に熱気を帯びていく。全曲を通して、スタジオセッションであることを忘れてしまいそうになるほど、ライヴ感に満ちた演奏だ。
クリスチャン・エーヴァルト指揮NHK交響楽団による第1楽章。80年代の終わり頃だろうか。ぼくにとって馴染みのあるメンバーが揃っていた頃。N響がもっともドイツ的な響きを持っていた時代だ。
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